2908件のひとこと日記があります。
2013/04/19 20:07
逃げ馬の話9( サニーブライアン)
久し振りに逃げ馬の話を書く。
今回は1997年の春のクラシック2冠馬「おのおの方、油断めさるな」と杉本清氏に語られた、サニーブライアンである。
皐月賞を11番人気、ダービーを6番人気(シルクライトニングの除外がなければ7番人気)で逃げきって、ファンを大いに驚かせた。特に皐月賞は2着に10番人気シルクライトニングを連れてきて馬連5万馬券を演出した。
サニーブライアンという馬に欠かすことのできないもの、それはなんと言ってもジョッキー、大西直宏の存在である。
皐月賞を勝ったあと大西は、ことあるごとに「ダービーでも逃げる」と発言していた。あまりにも多く逃げ宣言を繰り返していたので、マスコミや他陣営は「大西は舞い上がっている」と陰で嘲笑していた。それまでの大西は、寡黙なことで有名な騎手だったからだ。
しかしそれは大西の計略であった。
大西はサニーブライアンの逃げ馬としての能力に絶対の自信を持っていたが、不安要素はあった。
後に「史上最強の逃げ馬」といわれるサイレンススズカと、有馬記念を古馬相手に勝利したシルクジャスティスの存在である。
大西の度重なる逃げ宣言は、サイレンススズカ陣営に戦略的な迷いをもたらし、結果的には無理に好位をキープする競馬をさせて、気性に難のあったサイレンススズカを自滅に追い込むことに成功した。また、大西は皐月賞を11番人気で勝ったことをフロック視されていることを逆手にとって、吹きまくることによってシルクジャスティスやメジロブライト、ランニングゲイルなどの各有力馬の陣営を「ダービーではサニーブライアンはノーマークでいい」と油断させることにも成功している。
戦う前から、大西はレースを支配していたのである。寡黙で不器用な騎手の一世一代の大芝居がものの見事にハマッたのだ。
完璧な伏線を引いた大西の手綱に導かれたサニーブライアンは、ダービーでも2番手追走から3角過ぎで先頭を奪うと、あとは1度も先頭を譲ることなくゴールを駆け抜け、見事クラシック2冠馬となった。
皐月賞を勝った直後に未勝利馬に蹴られてケガをするほど気の弱い馬だったサニーブライアンは、寡黙なゆえに裏街道を進むしかなかった騎手が広げた大風呂敷の中に、ダービー馬として鎮座することとなった。
-
ばいありーたあくさん
やまさとさん>こんにちは(^-^)コメありがとうございます。
私は皐月でシルクライトニングの複勝を取っただけでした(-_-;)
ダービーでもシルクライトニングの複勝を買ってたんですが...結局競争除外(>___ -
ばいありーたあくさん
ロシアンブルーさん>こんにちは(^-^)コメありがとうございます。
大西が吹きまくったかいがあったレースでしたね(笑)
私はサイレンススズカとサニーブライアンがハナ争いをすると見てたんですが、サイレンススズカがあっさりと控えたのは意外でした(-_-)
「かえって引っ掛かるんじゃないか?」って思った通り、引っ掛かってましたね(笑) -
ばいありーたあくさん
のど輪だ田上!さん>こんにちは(^-^)コメありがとうございます。
私はランニングゲイルが本命だったので皐月、ダービーともダメでした(-_-;)
皐月ではシルクライトニングの複勝は取りましたが(苦笑)
大西はたしかサニーブライアンとカルストンライトオでG1を勝ったんでしたね。
私の中では逃げ馬が得意な騎手として印象に残っています。
本人は「逃げ馬はあまり得意じゃなかった」って、あとで語ってたようですが(笑) -
やまさとさん
やまさとです♪こんにちは!
サニブーの愛称で楽しめましたよ(^^)
皐月賞はさすがにダメでしたがダービーは馬連いただきましたよ(^^) -
ロシアンブルーさん
スタート直後、8枠から切れ込んで
ハナとりにいった場面は印象に残っています。
他騎手はダチョウ倶楽部のギャグじゃないが、
『どうぞ、どうぞ』だったでしょう。
そのまま最後までいけたのだから、結果的に、
スタミナの勝利ということでしょうね。
菊花賞見てみたかったなぁ。 -
のど輪だ田上!さん
友達が皐月をこの馬から獲って、そのお金をダービーにしこたま賭けて大儲けしてました。
その友達はサニーブライアンから生活が安定してましたよ(^^)
大西も3つ勝ったG1の中にダービーがあるんですもんね。
なかなか取れない人もいるのに。
引退したってダービージョッキーですし、ちらほら元ダービージョッキーの大西さんが…みたいな感じで仕事してますよね。
少なくとも2人の人間には安定を与えた馬ですかね。