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2013/05/21 20:30
名勝負の話3(第67回東京優駿・その2)
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予想外の出来事はアグネスフライト、正確に言うと手綱をとる河内洋の身に起こった。
アグネスフライトのスタートが良すぎたのだ。
出遅れ癖があるために、常に最後方からの競馬をしてきたアグネスフライトであったが、この日に限っては最高のスタートを切ったのである。
「何も今日に限って....」と河内は一瞬焦ったそうだが、そこは関西が誇る名ジョッキー、すぐに冷静さをとり戻し、落ち着いて愛馬を最後方まで下げた。
一方、エアシャカールは「いつも通り」の後方待機策、鞍上武豊は後方4番手まで下げて淡々とレースを進めた。
異常なほど気性が激しいエアシャカールに丹念に競馬を教え込み、「ロングスパート」という武器を与えた武豊は、圧倒的1番人気を背負った愛馬に「絶対王者」の称号を与えるべく、虎視眈々と機を窺っていた。
レースが動いたのは残り800mを切ったところである。
次回へ続く( ̄▽ ̄;)