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2013/05/21 20:50
名勝負の話3(第67回東京優駿・その3)
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レースが残り800mを切ったところで、エアシャカール&武豊は進出を開始した。
得意のロングスパートをかけたエアシャカールは、4角過ぎでは4、5番手まで順位を上げ、直線に入ってからは外目を追走、先に抜け出したアタラクシア、ジョウテンブレーヴらを楽々とかわして先頭に立ち、2馬身以上の差をつけて独走、2冠達成は確実かに思えた。
しかし、後方からすざましい末脚を駆使してエアシャカールを追い上げる馬がいた。
アグネスフライトである。
脚色はアグネスフライトのほうが断然上、「このままでは一気に抜き去られる」と直感した武豊は抵抗を試みた。右手に持っていた鞭を左手に持ち替え、愛馬に左鞭を1発入れたのである。
エアシャカールは右にヨレる癖がある。この時も右にヨレ、右側からやってきたアグネスフライトに2度ほど接触、アグネスフライトの脚色は若干鈍り、両馬は馬体を併せる形となった。
あとは追い比べ、鼻先でも先にゴール板を駆け抜けたほうが第67代ダービー馬である。
次回で終わり(*_*)