2908件のひとこと日記があります。
2013/08/13 10:30
逃げ馬の話10(セイウンスカイ)
今日から会社は夏休み、気温の低い早朝6時に墓参りを済ませたので、今日はもうやることがない(笑)。
だからと言うわけではないが、久し振りに逃げ馬の話を書く(笑)
逃げ馬の話第10弾、今回は1998年のクラシック2冠馬である「芦毛の精密機械」セイウンスカイである。
精密機械というくらいだから、セイウンスカイは従順で騎手の言うことをよく聞く馬だと思われるかも知れないが、実は全く逆であり、セイウンスカイは非常に気性の荒い馬であった。
おまけにゲートに難があって、皐月賞の時はゲート入りを散々嫌ってダービーの前にゲートの再審査を受けるハメになっている。
だから主戦騎手であった横山典弘は、極力セイウンスカイの気分を損ねないような乗り方をしていた。ほとんどのレースで逃げたのはスピードが他の馬とは一枚も二枚も上だったからであり、99年の札幌記念で後方に控えたのは、単にスタートが良くなかったからである。
ただし(気性の荒い馬は往々にしてそうだが)、気分良く走れた時は鞍上との呼吸もバッチリと決まり、強いレースをした。
その最たるものが、98年の菊花賞である。
セイウンスカイはこのレースで、走破タイム3分3秒2という芝3000mでの世界レコードを記録するのだが、1000mごとの通過ラップが59秒6‐64秒3‐59秒3である。前半1000mで猛然とダッシュして、中盤1000mでペースを落とし、ラスト600mを過ぎたあたりから早目にスパートして押し切っている。これだけ極端なペース配分は気性に難のある馬には基本的には無理な注文である。
セイウンスカイがこれだけの芸当をやってのけられたのは、鞍上横山典弘の絶妙な手綱さばきと、セイウンスカイ自身が「ステイヤーではなかった」ことが要因であった。
普通、ステイヤーはペースを一定に保ったままラップを刻むが、セイウンスカイはどちらかというとマイラーに近い中距離馬である。途中でちゃんと息を入れられれば、急激なペースアップにも対応できたのである。
この年の菊花賞には、ダービー馬のスペシャルウィークも参戦していたが、スペシャルウィークは典型的なステイヤーである。これだけ極端なペースでセイウンスカイに逃げられたらもうお手上げである。2着確保が精一杯であった。
1998年の菊花賞は、一言で言い表すならセイウンスカイと横山典弘が奏でた美しいシンフォニーのようなレースであった(^-^)
-
ばいありーたあくさん
蓮馬毛さん>こんばんは(^-^)コメありがとうございます。
ああ、そうでしたね。あの年の日経賞はシェリフズスター産駒のワンツー、それも西山オーナーが手元に残した3頭の内の2頭でした。
セイウンエリアって、引退してからどうなったんですかね?たしか乗馬になったんでしたっけ? -
蓮馬毛さん
こんばんは。
なぜか、ばいありーさんの日記を読んで、セイウンスカイと同じ父で同じ馬主のセイウンエリアを思い出しました。
確か日経賞でワンツーだったような気がします。 -
ばいありーたあくさん
msz-006さん>乙かれさまです(^-^)コメありがとうございます。
徳吉孝士ですね(*_*)懐かしいです。
メジロマックイーンの内田浩一と共に「隠れた主戦騎手」として覚えていますよ(笑)
良い繁殖牝馬に恵まれなかったのが種牡馬として大成できなかった最大の要因でしょうね(-_-) -
msz-006さん
ばいありーさん、こんばんは!
私は、セイウンスカイという馬名を聞くと徳吉騎手を思い出しますね(^_^)b
日本に余りいない稀有な血統だったので種牡馬として大成出来なかったことが残念でなりません(-_-;) -
msz-006さんがいいね!と言っています。
-
ばいありーたあくさん
ビジョンツモさん>はじめまして(^-^)こんばんは、コメありがとうございます。
私はスペシャルウィークが本命でセイウンスカイは相手までだったんですが(苦笑)
このレースはセイウンスカイのためにあったと言ってもいいでしょう。たしかあの年は開幕週で時計の出やすい馬場状態だったとは言え、レコードタイムを1秒以上更新しての圧勝でしたから(^-^)
しかも京都3000mでは極めて難しい逃げ切り勝ち、まさに「影も踏ませぬ」怏走でした(^_^) -
ビジョンツモさんがいいね!と言っています。
-
ビジョンツモさん
はじめまして、こんばんは。
セイウンスカイは大好きな馬の一頭です。
当時の菊花賞では周りの友人は皆スペシャルウィークが勝つ、セイウンスカイは3000mもたないと言い、本命を打った私は肩身が狭かったですが、レース後は立場が逆転したのがいい思い出です。
血統が極めて地味なのも、応援したくなる一因でした。
懐かしい気持ちになり、心の洗濯になりました。
ありがとうございました。