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2013/08/25 18:55
オグリキャップの話(その6・オグリの光と闇・前編)
「オグリキャップの話」第6回目は、オグリキャップという馬を「光」と「闇」という2つの観点から考察していきたいと思っている。
まずはオグリキャップの「光」から書いていく。
オグリキャップの「光」とは「日本競馬史上最高のスターホース」である、ということであろう。
地方競馬からの転入、クラシック登録がないために「出れば確勝」だった皐月賞とダービーに出られなかったという悲劇性、それにもめげずに出たレースには圧勝に次ぐ圧勝、古馬でさえも一蹴する強さ、タマモクロス、スーパークリーク、イナリワンといった強いライバルの存在、度重なる挫折にも屈せずに最後は勝利で締めくくるドラマチックな結末.....オグリキャップという馬は言ってみれば「大河ドラマ」のような馬だったのである。それも日本人が大好きな「立身出世」のドラマである。
1970年代に起こった「第一次競馬ブーム」の立役者であるハイセイコーも言うなれば「立身出世」を体現した馬であった。オグリキャップとハイセイコー、両馬とも競馬ファンに「夢」と「感動」のドラマを見せてくれたのである。両馬がスターホースとしてファンの記憶の中に残り続けている最大の理由は「最高のドラマを見せてくれたから」である、と私は言いきってしまいたい。
オグリキャップの「光」の部分の考察は以上である。普通、「光」と対になるのは「影」であるが、オグリの場合には「闇」と表現したほうが良いと思われるので、あえて「闇」と表すことにする。
オグリキャップの「闇」の部分の考察については、次回で書くことにする。