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2013/09/05 18:26
一億総自粛時代〜「はだしのゲン」騒動について〜
少し前に、松江市等で小中学校の図書室や図書館などで「はだしのゲン」というマンガが閲覧できない状態にあり、市民の抗議によって閲覧禁止の処置が撤回された、ということがあった。
「はだしのゲン」は著者である中沢啓治さん(故人)の被爆体験を基に描かれた「戦争の愚かさ」や「広島での原爆投下後の悲惨さ」などを後世に伝える名作である。歴史的資料としての価値も非常に高い。
事の発端は、松江市の教育委員会に「はだしのゲン」は過激な性描写や暴力が描かれている箇所が多いので図書館や学校の図書室で閲覧させるべきではない、という抗議が何度もあったからである。(断っておくが、この騒動には思想的な問題が深く関わっている。ただし、私は思想的な観点でこの日記を書くつもりはない)
松江市の教育委員会はこの抗議については受け付けなかったものの、何を思ったか「はだしのゲン」を図書館で閲覧できないようにする処置をとり、松江市内の小中学校にも図書室で「はだしのゲン」を閲覧できなくするように要請した。
小中学校サイドもこれに応じ、校長が許可しない限り「はだしのゲン」を閲覧できないようにしたのである。
私はこの処置について私見を述べさせていただく。
長くなりそうなので次回へ続く(*_*)