拙攻野郎Ｂチーム（その４）

私はミウラの無責任な発言に腹を立て、彼を帰宅させようとしたが、イワタさんに制止され、イワタさんに押しきられた格好でミウラの面倒をイワタさんに見てもらうことにした。

ミウラはかなり腰が痛むようで、歩くのがやっと、という感じに見えた。
イワタさんは精一杯ミウラのサポートをしながらデータ取りを行っていたが、作業がはかどるはずはなかった。

一通り作業を終えたシバタさんとハラダが戻ってきたので、私はハラダにミウラと代わるように指示を出した。

私「ミウラはやっぱり無理だ。ハラダ、すまないけど代わってやってくれ。ミウラは病院に行かせるから」

ハラダ「わかりました」

シバタ「ミウラはやっぱりダメか？」

私「ダメですね(-_-)病院に行かせなきゃならんでしょう」

シバタ「課長には連絡したのか？」

私「報告済です。課長が今こちらに向かってますから、課長に連れて帰ってもらいますよ」

シバタ「そうか、そうした方がいいな(-.-)」

私「午後からはオレもデータ取りをします。シバタさん、オレと組んで下さい」

シバタ「わかった」

しばらくすると、イワタさんとハラダに両脇を抱えられながらミウラが戻ってきた。

イワタ「ばいありー、すまんが、コイツやっぱり無理だわ(-_-;)」

私「課長がこっちに向かってるんで、到着しだい連れて帰ってもらうことにしたっスよ」

イワタ「課長に連絡したってか？」

私「当然。そこのガキはオレの言うことは聞かなくても課長の言うことなら聞くでしょ」

イワタ「.....ふざけんな､て言いたいとこだが､班長はお前だからな(-_-)お前が決めたんならしょうがねえな」

私「ついでに班長としてアンタたちに言っとくけど、オレの仕事はデータ取りと集計をしたら終わりじゃねえんだ。仕事を終えたアンタ達を家に帰すまでが仕事なんだ。ケガをした奴がいたら医者に診せるのもオレの仕事のうちだ。

あとミウラ、お前さっき「責任感じてるから痛くても来た」って言ったな。お前それ間違いだぞ。
痛くて動けねえんならオレか課長に連絡して正直に動けないって報告すんのが筋なんだ。
無理して来ても周りの迷惑になるだけだ。何とか役に立とうというお前の気持ちは分かるが、責任の取り方は１つだけじゃねえだろ。

オレはお前の不注意に対して腹を立ててるんじゃねえよ。
来てすぐに泣き入れたり、オレに怒鳴られてすぐ意地になったりする自分本位なとこに腹立ててんだよ。オレは(￣^￣)」

ミウラ「.......｣

私｢オレはロが悪いからお前も余計にムカついただろうが...｣

イワタ「ばいありー、もういいだろ、コイツもちゃんと分かってるよ。自分が無理したせいで周りに余計に迷惑がかかったってことがよ」

私「一番迷惑したのはアンタだろ。おいミウラ、オレに謝る必要なんかねえけど、イワタさんにはちゃんとワビ入れとけよ」

ミウラ「......（イワタの方を向いて）すいませんでした(-_-;)」

イワタ「いいってことよ(^-^)俺は別に気にしてねえけど、お前が気が済まないって言うんなら、お前の嫁に一回中○しさせてくれれば....(^-^)｣

私｢......オッサン、下ネタで締めんじゃねえよ（怒）」

イワタ「.....スンマセンでした(-_-;)」


ミウラは課長の車で帰宅の途についた。
午後からは私もデータ取りに加わって作業を続けた。
予定より少し時間はかかったが、われわれＢチームは何とか１日でデータ取りと集計を終えて、書類を作ることができた。

私はチームリーダーとして最低限の仕事はしたと思ってはいるが、私の言動に問題はなかったとは残念ながら言えないだろう。

反省すべきことは私にも多々ある(-_-)