2908件のひとこと日記があります。
2013/10/22 18:44
岩手の魔神(トウケイニセイについて)
(2009年1月12日、水沢競馬場での凱旋セレモニーに臨むトウケイニセイ)
毎週火曜の岩手ネタですが、私のニックネームは岩手の伝説の名馬「トウケイニセイ」から取っていますので、今回はトウケイニセイについて書いていこうと思っております(^^)
ちなみに岩手には
「怪物」スイフトセイダイ(東京大賞典2着)
「軍神」メイセイオペラ(フェブラリーS他)
「魔神」トウケイニセイ(桐花賞他)
「皇帝」トーホウエンペラー(東京大賞典他)
以上4頭の伝説的名馬がいますが、スイフトセイダイ、トーホウエンペラーのことも追々書いていこうと思っております。(メイセイオペラは何回か書いてるので...バックナンバーで)
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トウケイニセイ(1987年生まれ)の戦績は43戦39勝、ほとんど岩手だけで走って獲得賞金が約3億円、デビューから18連勝、42戦連続連対等、1990年代の岩手競馬を代表する活躍をしたレジェンドホースです。
岩手では「史上最強馬」とも称されています。
トウケイニセイはデビュー戦を勝ったあとに屈腱炎になり、1年7ヶ月休養していたのですが、屈腱炎は最後まで完治しませんでした。
完治しないまま復帰したので、当然強い調教はできませんでした。
ちょっと走らせては脚を氷で冷し、またちょっと走らせては冷しのくり返しだったそうです。
その程度の調教では馬体が絞れないので、引き運動の際は必ずカッパを着せていた、そうする以外に方法はなかったと当時の厩舎スタッフは述懐しています。
トウケイニセイはまともに調教できなかったにもかかわらず18連勝もしたのです。脚さえ丈夫だったら、一体何十連勝したのでしょうか(・・;)
地元では敵なしのトウケイニセイでしたが、全国的な知名度はほぼ皆無でした。
脚元に不安があるために他地区の交流重賞にほとんど遠征しなかったからです。
そんなトウケイニセイにも全国の競馬ファンに己のカを示すチャンスがやってきました。
1995年の南部杯、このレースはこの年から全国交流となり、JRAからもダートの強豪、ライブリマウントが参戦しました。
岩手の競馬ファンは盛り上がりました。
みんなトウケイニセイが負けるわけがないと思っていたのです。
しかし...
勝ったのはライブリマウント、圧勝でした。
トウケイニセイは高崎から参戦したヨシノキングにも及ばず3着、生涯で初めて連対まで外してしまいました。
トウケイニセイが負けた瞬間、水沢競馬場は凍りつきました。
誰もが声を失い、勝ったライブリマウントと鞍上石橋守を祝福する人など、誰もいませんでした。
トウケイニセイの鞍上、菅原勲は「あと1年早くこのレースが行われていたら....」と唇を噛んでいました。
トウケイニセイは9歳(現表記で8歳)でした。往年の爆発的なスピードとパワーは失なわれつつあったのです。
私も水沢競馬場に足を運んでいました。
私も言葉を失いました。
現実を受け入れられずに、ただ立ち尽くしていました。
トウケイニセイは引退レースを勝ったあと種牡馬入りし、種牡馬引退後は岩手県内にある「馬っこパークいわて」という施設で繋養されていましたが、2011年に危機が訪れました。
東日本大震災です。
オーナーが被災してしまい、トウケイニセイを繋養することが困難になってしまったのです。
トウケイニセイの危機を知った菅原勲騎手(現調教師)やかつての管理調教師の小西重征さんらは関係者に呼びかけて「トウケイニセイ基金」を作り、彼のために多方面に寄付を募りました。
その努力のおかげで、トウケイニセイは廃用の危機を免れました。
トウケイニセイが亡くなる少し前に、彼の撮影会が盛岡競馬場で行われました。
私も盛岡競馬場に足を運び、撮影会に参加しました。
25歳(人間でいえば80歳ほど)になった彼は、とても穏やかな表情で撮影に応じていました。
残念ながら写真は残っていませんが、彼の穏やかな顔は私の脳裏にいまでも焼きついています(^^)
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とうけいにせいさん
旅はまだ終わらないさん>「いいね!」ありがとうございます(^^)
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旅はまだ終わらないさんがいいね!と言っています。
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とうけいにせいさん
REOさん>はじめまして(^^)こんばんは。コメありがとうございます。
岩手競馬は相変わらず苦しい状態が続いていますが、少しずつ見通しが明るくなってきています。
岩手競馬を盛り上げるのは我々ファンの役目、決してふじポンだけの仕事ではありません(笑)
これからも岩手競馬を応援していきましょうね(^-^)/
こちらこそよろしくお願いいたします(^-^)v -
REOさん
とうけいにせいさん、こんばんは。はじめまして。
ボンちゃんさんから来ました〜。
岩手競馬、大好きです。トウケイニセイは偉大なる名馬なんですよね。現役時代を見れたなんて、羨ましい限りです!
これからも岩手競馬から競馬史に残る名馬が出ると信じ、岩手競馬をずっと応援していきますので、よろしくお願い致します(*^_^*) -
とうけいにせいさん
的場とボンちゃんさん>メイセイオペラがフェブラリーSを勝った時の水沢競馬場は、それはもう大騒ぎでした。
岩手競馬の悲願が成就した瞬間でしたから。
来年は盛岡でJBCが開催されることだし、中央の馬と五分に戦える馬が彗星のように岩手に現れてくれることを切望する今日この頃です(-_-) -
的場とボンちゃんさん
ええやんええや〜ん!もう1回地方からスターが出て欲しいですね♪地方ってか、岩手から!まだその感じを味わった事がない私です…
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とうけいにせいさん
アナスキーさん>おはようございます(^^)コメありがとうございます。
岩手で一番強かった馬がトウケイニセイで、一番愛された馬もトウケイニセイでした(^^) -
アナスキーさん
岩手は良い馬出しますね〜
トウケイニセイも最後までファンに
愛されて幸せだった事でしょう!
地方競馬のあるべき姿が岩手には
ありますね(^^) -
とうけいにせいさん
エイシンソヨギーさん>ありゃ....しまった(汗)
失礼しました(-_-;)
どうしても間違えちゃうんですよ、「ペルシャザール」って....
予測変換のせいだ(責任転嫁) -
アボガドじゃないですよ!アボカド。
じゃないや、ペルシャやなくてベルシャザール、です。
かくゆう私も最近気が付きまして…馬柱の濁点、見にくいのどうにかなりませんかね。小さい文字やと分かりにくすぎる(>_