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2013/10/27 22:34
天皇賞(秋)回顧
天皇賞(秋)のレースをふり返ってみます。
ジャスタウェイが「善戦マン」の名を返上する見事な勝利をあげましたが、今年の秋天はやはり「馬場状態」が勝負のゆくえを左右したように思います。
今日の東京コースは晴天に恵まれたこともあって、予想以上に早く馬場が回復したようで、レースは良馬場で行われました。
スタートしてからトウケイヘイローが先手を取ったのは予想通りでしたが、ジェンティルドンナがすぐ後ろにつけたのは意外でした。
このスタートについて岩田騎手は「スタートが良すぎた」とコメントしていますが、やはり久々の分掛かり気味であったかな、という風に私には見えました。岩田騎手にとって、このスタートは誤算だったのではないでしょうか。
ジェンティルドンナ&岩田騎手には、誤算がもう1つありました。
トウケイヘイローが記録した1000mの通過タイムは58秒4.明らかなハイペースです。
しかもジェンティルドンナはトウケイヘイローのすぐ後ろでつつくような形になっていましたので、ジェンティルドンナもトウケイヘイローと同じタイムで1000mを通過したことになりました。心ならずも1、2番人気の馬が先頭でハイペースの展開を作り出してしまったのです。
直線に入ってからジェンティルドンナが抜け出しそうで抜け出せなかったのは、前半でスタミナを奪われてしまったのが原因でしょう。
岩田騎手にとっては悔いの残るレースになってしまったのではないでしょうか。
一方、勝ったジャスタウェイは4角過ぎでは8〜9番手に位置していて、ハイペースに巻き込まれずに済みました。
だから直線に入ってからも余力十分、残り200m付近まではほぼ馬なりで上がっていき、鞍上福永騎手のゴーサインが出てからは一気に突き抜けていきました。
前半のハイペースといい、予想以上に早く回復した馬場状態といい、全ての面でジャスタウェイに追い風が吹いた、そういうレースでした。
ジェンティルドンナはあの展開で2着を確保したことであらためて地カの高さを証明しましたが、今日のレースは牝馬にとってはかなりキツいレースになりました。次走のJCがおそらくは引退レースになるでしょうが、反動が出ないことを祈るばかりです。
やはり引退レースは万全の状態で出走してほしいものです。
2番人気に支持されたトウケイヘイローですが、今日のレースを見る限り、東京コースは不得手と見なければなりません(-_-)