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2013/11/16 21:09
思い出のマイルCS(1989年・オグリキャップvsバンブーメモリー
東スポ杯2歳Sもノベンバーカップも外れ(-_-;)
今の府中は力の要るコースになってますねえ...
今日は外したけど明日のマイルCSで巻き返しましょう(^^)/
てなわけで
今回は「思い出のマイルCS」と題いて、1989年(平成元年)に行なわれた「第6回マイルCS」のことを書いていきたいと思います。
このレースは実質2頭立てのレースでした。
1番人気オグリキャップ(南井) 1.6倍
2番人気バンブーメモリー(武豊) 4.0倍
この2強が人気や実績で抜きん出ていたのです。
オグリキャップは前年のグランプリホースにして最優秀4歳馬、バンブーメモリーは当年の安田記念と、当レースの前哨戦であるスワンSを制していました。
レースは前半800mを47秒ちょうどの平均ペースで流れ、オグリキャップは中団の6.7番手、バンブーメモリーはオグリのすぐ外側に位置取ってレースを進めていきました。
直線に入って先に抜け出したのはバンブーメモリー、オグリキャップはワンテンポ遅れて馬群を抜け出し、バンブーメモリーを追いかけました。
2頭の差はおよそ1馬身弱、オグリがバンブーをすぐに捉えるだろうと思われました。
しかし直線半ばを過ぎても差は縮まりません。
このままバンブーメモリーが押しきるかに思われました。でも、レースはまだ終わりではありませんでした。
オグリキャップの類い稀な勝負根性が爆発したのは残り50mを切ったところです。
バンブーメモリーの脚色が「ほんの少しだけ」鈍ったところをオグリキャップが猛然と襲いかかり、ゴール手前で馬体を併せました。
2頭は馬体を併せたままゴール、長い写真判定の結果、オグリキャップがバンブーメモリーをハナ差で抑えて優勝しました。
オグリキャップの鞍上、南井克巳は勝利騎手インタビューで「オグリに申し訳ないことをした。勝てて良かった」と語り、感極まって涙を見せていました。
一方、敗れたバンブーメモリーの鞍上、武豊は「直線で内を締めることもできたが、勝負したかった」とコメントしています。
彼は最内から迫るオグリキャップの進路を一頭分空けていたのです。
「強いオグリに正々堂々と勝負して勝ちたい」
武豊の勝負師としての強い意志の表れでした。
このレースはオグリキャップのベストレースとしてファンの記憶に残っていますが、それはバンブーメモリー&武豊という「最強の敵」がいたからこそなのだと思います。
オグリキャップはその後連闘でジャパンCに挑み、当時の世界レコードである2分22秒2のタイムを叩き出して「芦毛の怪物」の評を揺るぎなきものにしました。
バンブーメモリーは短距離路線での活躍が評価され、この年のJRA賞の最優秀スプリンターに選ばれました。