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2014/10/08 20:12
ターフに咲く花〜名牝伝説〜 Vol.16
エアグルーヴ (鹿毛)
1993年4月6日生まれ
2013年4月23日没 (20歳)
父 トニービン
母 ダイナカール (母の父 ノーザンテースト)
19戦9勝 (1997年年度代表馬)
主な勝ち鞍 オークス (97)、天皇賞秋(98)、札幌記念(97、98)大阪杯(98)
代表産駒
ルーラーシップ(QEIIC)、アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯)、フォゲッタブル(ダイヤモンドS)、クルヴェイグ(マーメイドS)
管理調教師 伊藤雄二 (栗東)
主戦騎手 武豊
☆今回の「ターフに咲く花」は、20世紀最強牝馬の呼び声も高い「女帝」エアグルーヴを取り上げます。
少なくとも2000年代に入るまでは「中長距離戦では牡馬と牝馬の間には絶対的な実力差がある」というのが競馬界の常識でした。
その常識を打ち破った馬、それがエアグルーヴです。
1997年の天皇賞秋、この年の1番人気はバブルガムフェロー、前年には史上初めて3歳で同レースを制覇、前走の毎日王冠も完勝して連覇を狙っていました。エアグルーヴは少し離された2番人気、前走札幌記念では皐月賞馬ジェニュイン以下を完封しています。
レースは3歳馬サイレンススズカが大逃げを打って場内を大いに沸かせましたが、直線に入るとバテて失速、バブルガムフェローが残り2Fを切ったところで先頭に立ちました。
このままバブルガムフェローが押し切るかと思われましたが、中団追走から馬群をこじ開けたエアグルーヴが並びかけ、両馬の叩きあいとなりました。
エアグルーヴの最大の武器は「類い稀な勝負根性」です。馬体を併せたら絶対に抜かせまいと極限まで頑張れる馬でした。
直線の残り300mをバブルガムフェローと抜きつ抜かれつの攻防を繰り広げたエアグルーヴは最後クビ差だけ先着、17年振りの牝馬による天皇賞制覇を成し遂げました。展開に恵まれたわけでも出し抜けを食らわしたのでもありません。同世代の最強牡馬をカでねじ伏せたのです。
牝馬が牡馬をカでねじ伏せる。
ウオッカやブエナビスタ、ジェンティルドンナを見てきたファンにとっては特別なこととは思えないかもしれません。
しかし、中長距離GIで牝馬が牡馬に敵うわけがない、という意識が半ば常識化していた当時は驚き以外の何物でもありませんでした。
新しい時代の扉が開いたのです。
エアグルーヴが扉を開けたのです。
現在まで続く「牝馬の時代」は、まさにこの時に始まったのです。
現役を退いてからもルーラーシップ、アドマイヤグルーヴのGI馬2頭を送り出し、繁殖牝馬としても極めて優秀であったエアグルーヴは、昨年キングカメハメハを父に持つ牡馬を産み落とした直後に亡くなりました。
エアグルーヴが命と引き換えに送り出した仔馬は再来年にデビューします。
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とうけいにせいさん
ぼう0508さん>こんばんは(^^)コメありがとうございます(^_^)
あの頃は牝馬が中長距離で牡馬と互角以上に戦えるなんて、ありえなかったですからね(*_*)
おまけに勝ち方が男らしかった(笑)
全部カでねじ伏せて勝ってますからね。
サイレントハンターの大逃げ、懐かしいです。
JRAで走ったSS産駒の中ではディープインパクトの次に多い勝ち鞍を上げてるんですよ。 -
ぼう0508さん
こんばんは(^^)
今でこそ牡馬に伍して戦う牝馬は珍しくありませんが
短距離(マイルも)以外ではこの時代殆どいませんでしたからね。
正に先駆けと言っていい名牝だと思います。
印象に残るのは2度目の札幌記念制覇。
ゴールより手前の位置で見ていましたが直線で先頃亡くなったサイレントハンターを交わしていく時の姿はゾクゾクとしました。
競走馬としても繁殖牝馬としても名牝だった馬…忘れられない1頭です。 -
ぼう0508さんがいいね!と言っています。
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広瀬北斗さん
なるほど。パドックで馬っけ出していたので逃げたのかと思ってました(笑)。
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とうけいにせいさん
広瀬北斗さん>おはようございます(^_^)コメありがとうございます。
JCはピルサドスキーの鞍上M・キネーンにやられたようなものです。
キネーンは阪神3歳牝馬Sでエアグルーヴに乗っていて、馬体を併せると分が悪いことを知ってましたからね。武豊が併せに行くとキネーンはラチ沿いに進路を取って避けてましたから。
JCを勝っていれば歴史的偉業でした。
今考えても残念です。 -
とうけいにせいさん
お待ちかねタンホイザさん>おはようございます(^_^)「いいね!」ありがとうございます(^_^)
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とうけいにせいさん
イチコさん>おはようございます(^_^)「いいね!」ありがとうございます(^_^)
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広瀬北斗さん
天皇賞は東京競馬場で見ていました。この馬の前に中長距離で牡馬相手勝った(内国産)牝馬は,書物の中だけでしたので"生きていると色々な場面に遭遇出来るんだ",何て言う気持ちで傍観していました。JC2着がかえすがえすも残念です。
ただやはりこの頃はまだまだ"名牝,名繁殖牝馬に非ず"の傾向が強かったですが,この馬はそれさえも覆した事が現役成績と並んで画期的に思えます。 -
お待ちかねタンホイザさんがいいね!と言っています。
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イチコさんがいいね!と言っています。


