2908件のひとこと日記があります。
2014/10/11 21:46
エルコンドルパサーの話(その2)
「エルコンドルパサーとはどういう馬であったか?」
このことを書くときに外してはならないのは、渡邊隆オーナーの存在です。
エルコンドルパサーは渡邊オーナーが配合を考えて生産した競走馬ですが、エルコンドルパサーの母のサドラーズギャルという馬は、スペシャル(ヌレイエフの母)とリザデルという全姉妹のクロスを持つ馬でした。
競走馬の血統や配合について非常に造詣の深かった渡邊オーナーは「欧州で通用する馬を作りたい」という意向のもと、タタソールズセールの繁殖牝馬リストの片隅に載っていたサドラーズギャルを見つけ、粘り強い交渉の末にサドラーズギャルを購入しました。
サドラーズギャルにはまずエーピーインディ(史上初の日本人所有のブリーダーズCクラシック勝ち馬)が付けられ、その次に付けられたのは当時新進気鋭の種牡馬であった名牝ミエスクの仔、キングマンボです。
しかし、キングマンボとサドラーズギャルの配合には大きな問題がありました。
キングマンボもスペシャルの血を引いていたのです。
簡単に説明すると、サドラーズギャルにキングマンボを付けて生まれた仔は、スペシャルの4×4・3(血量25%)に加えてヌレイエフとサドラーズウェルズの4分の3同血クロスを持つことになります。
もっと簡単に説明すると、母方の親類と父方の親類との間にできた子供と別にいる母方の親類との間に生まれた子供、ということですよ。
こんな強烈な近親交配は少なくとも日本と欧州ではまずお目にかかれません。
渡邊オーナーにキングマンボの株を斡旋した人は「本当にこの配合でいいのか?」と何度も聞き返したそうです。
日本でも暫く論争がおきた渡邊オーナー独自の配合理論に基づいて生産された競走馬、エルコンドルパサーはこうして生まれてきたんです。
次回は明日UPします。
今日はここまでとさせていただきます(^_^)
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とうけいにせいさん
競馬王しんちゃんさん>「いいね!」ありがとうございます(^_^)
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とうけいにせいさん
ワイドボックスさん>こんにちは(^^)コメありがとうございます(^_^)
いやいや(^^ゞ
簡単にまとめないとこっちが分からなくなってくるんですよ(苦笑)
おまけにネイティブダンサーのクロスまで持ってますし、見れば見るほど複雑怪奇な血統ですよ(*^^*) -
競馬王しんちゃんさんがいいね!と言っています。
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ワイドボックスさん
おおっ、エルコン信者で血統オタクの私ですが、ここまで綺麗にわかりやすくまとめられた記事は初めて読みました。
素晴らしい!
エルコンの血統は芸術的に美しい配合などと書かれた記事を見かけますが、
当時はかなり賛否両論だったようですよね。
でもエルコン以後、同配合が欧米で大流行してデヴァインプロポーションズが大活躍したりして日本のホースマンがまた一人、世界の生産界で認められた、などと当時盛り上がったのを思い出しました。 -
とうけいにせいさん
イッカクさん>こんにちは(^^)コメありがとうございます(^_^)
なあに(苦笑)
エルコンドルパサー信者にとっては基本の話ですよ(笑)
パサーの掲示板を一度覗いてみてください。
当たり前のように血統の話が出てきますから(^o^) -
イッカクさんがいいね!と言っています。
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イッカクさん
そうだったんだ。血統の事は全然詳しくないから知らなかった。とうけいさんは何でもよくしってるね
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とうけいにせいさん
飛虎さん>こんにちは(^^)コメありがとうございます(^_^)
アメリカには2×3とか2×2とかいう滅茶苦茶な配合を平気でやるブリーダーがいますが、そういう配合で産まれてきた馬はたいてい体質が弱いか気性が悪すぎるかのどちらかなんですよね(*_*)
エルコンドルパサーはどうだったか...ということは(その3)以降で書かせていただきますよ(^_^) -
飛虎さんがいいね!と言っています。
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飛虎さん
「危険な配合・・・」とか「体質の弱い仔が・・・」って
ゲームで言われちゃう系ですね。
無事に生まれてきてよかったです。
続きが気になる、気になる、イヤァオーー!


