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2015/01/07 21:19
ターフに咲く花〜名牝伝説〜 vol.28
ベガ
1990年3月8日生まれ
2006年8月16日没 (16歳)
父 トニービン
母 アンティックヴァリュー (母の父ノーザンダンサー)
9戦4勝
主な勝ち鞍 桜花賞、オークス (1993)
代表産駒
アドマイヤベガ (日本ダービー)
アドマイヤドン (フェブラリーS、朝日杯FS他)
管理調教師 松田博資 (栗東)
主戦騎手 武豊
☆「ターフに咲く花」の第28回目、今回はは1993年のクラシック二冠牝馬にして母としても2頭のG1馬を送り出した名牝、ベガを取り上げます。
ベガの母のアンティックヴァリューは20世紀を代表する種牡馬ノーザンダンサーの直仔として社台グループが大きな期待をこめて購入した良血馬でしたが、前脚が極端に内向しているという欠点があり、その欠点は産駒のベガにも遺伝してしまいました。
ベガの左前脚も極端に内向しており、育成時代はちょっと走っただけで前脚に問題を抱えてしまうほど弱い馬で、競走馬になれるかどうかも危ぶまれるほど牧場での評価は芳しくありませんでした。
幸いなことに前脚への負担が少ない坂路でのトレーニングが功を奏して、ベガは社台ファームの総帥、吉田善哉氏の妻、和子さんの所有馬としデビューできるほどに成長しました。
1993年の春のクラシック、調教を積むごとにメキメキと実力をつけていたベガは、桜花賞当日には1番人気として出走するまでとなりました。
クラシック奪取に向けて進撃するベガでしたが、そこに2頭のライバルが立ちはだかります。
1頭は岩手からの転入馬ユキノビジン。
もう1頭は名牝マックスビューティの仔マックスジョリー。
1993年春の牝馬クラシックはこの3頭の間で争われました。
結果はベガ1着、2着ユキノビジン、3着マックスジョリー、桜花賞もオークスもこの着順でした。
左前脚が曲がっている上に斑目の入った流星が嫌われて社台のクラブ会員が誰一人興味を示さなかった「社台の落ちこぼれ」が春牝馬クラシックで圧倒的な強さを見せて二冠を奪取したのです。
三冠の期待がかけられた秋シーズンでしたが、装蹄ミスが原因で調整が遅れに遅れ、三冠最終戦のエリザベス女王杯はぶっつけで臨まなくてはなりませんでした。
レースではスタート直後に他馬と接触して外傷を負ったのが響いたのか、直線で思うように伸びず3着に敗れてしまいました。
エリザベス女王杯の後は未勝利に終わりましたが、ベガは繁殖に上がってから再び輝きました。
初仔アドマイヤベガがダービー馬となり、3番仔アドマイヤドンはG1を7勝、未出走だった唯一の娘ヒストリックスター以外は全ての産駒がオープン馬となり、ベガは名繁殖牝馬としても競馬史にその名を残すこととなりました。
未出走で繁殖入りしたヒストリックスターは昨年の桜花賞馬ハープスターを産み、ベガの血脈は一大牝系としてその勢力を伸ばし続けています。
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タリーズコーヒーさん>おはようございます(*´∀`)「いいね!」ありがとうございます(^_^)
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タリーズコーヒーさんがいいね!と言っています。
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みゆパパさん>こんばんは(*・∀・*)ノ「いいね。」ありがとうございます(^_^)
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msz-006さん>こんばんは(*・∀・*)ノ「いいね!」ありがとうございます(^_^)
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ワイドボックスさん>こんばんは(*・∀・*)ノコメありがとうございます(^_^)
見てくれが悪い上に脚が曲がってるんですから、普通は預かるのを敬遠しますよね。
ただ、社台の所有馬でしたかからマツパクさんは吉田勝己氏から「好きなようにしていいですよ」と言われてたんだそうです。
じっくりと調教できたことがベガにとっては良かったんでしょうね(^_^)
考えてみるとベガって、ファルヴラヴとかティンバーカントリーとか、意外な種牡馬を付けられてますね(*_*)
トニービンに母父ノーザンダンサーですから、サンデーサイレンスonlyでもいいと思うんですが、牝馬が欲しいからファルヴラヴを付けたってのもスゴい話ですねえ(・o・) -
みゆパパさんがいいね!と言っています。
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msz-006さんがいいね!と言っています。
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ワイドボックスさんがいいね!と言っています。
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ワイドボックスさん
ついにベガ来ましたねえ(^^)
その見てくれの悪さから誰もが敬遠する中、唯一手を挙げたのがマツパクさんだったそうで。
なかなか牝馬が出ないから、牝馬が強いファルブラヴを付けてみようという
牧場の変な思い付きが功を奏して牝系ラインが繋がったと何かで読みました。
ハープの下はステイゴールドということなのでどんな馬になるのかまた楽しみです。


