競輪
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2015/01/25 18:56
サクラスターオーの話 (その8)
皐月賞を完勝し、一躍クラシックの主役に躍り出たサクラスターオー、心配された脚の具合はレース後しばらく様子をみたものの、異常は見当たりませんでした。
平井雄二調教師は皐月賞から1週間後にサクラスターオーのダービー出走を正式に表明し、調教を再開しました。
しかし.....
調教を再開してまもなく、サクラスターオーの両前脚に異変が起きました。
繋靭帯炎を発症したのです。
生まれつき外向していた彼の前脚には想像以上の負担がかかっていました。
平井厩舎の調教は「斤量70�圓鯒愽蕕辰�6000mの乗り運動を毎日行う」というハードなものでした。
疲労が十分に抜けないままハードな調教を再開した結果、彼の前脚は限界に達してしまったのです。
故障発生後、陣営は断腸の思いでダービー出走を断念し、サクラスターオーを福島県いわき市の「馬の温泉」として有名ないわき温泉に連れていき、温泉治療とプールを使用しての調教を行うこととなりました。
1987年5月31日、サクラスターオー不在で行われた第５４回日本ダービーはメリーナイスが2着サニースワローに6馬身差をつけて圧勝、1番人気に推されたマティリアルは18着に惨敗、という結果となりました。
ダービーから3ヶ月が過ぎ、9月に入った頃、菊花賞のトライアルレースが始まり、最後の一冠を賭けた戦いが始まりました。
セントライト記念はダービー馬メリーナイスが圧勝、二冠獲りに向けて順調な仕上がりぶりをアピールしました。
神戸新聞杯は二冠牝馬マックスビューティが制して牝馬三冠へ向けて最高のスタートを切りました。
京都新聞杯は上がり馬レオテンザンが驚異の新人騎手、武豊に導かれてサニースワロー、ゴールドシチー等を相手に強い競馬で勝ち、菊花賞獲りに名乗りを挙げました。
いずれのトライアルレースの出馬表にも、サクラスターオーの名前はありませんでした。
今回はここまでとさせていただきますm(__)m
- サクラスターオー
- メリーナイス
- サニースワロー
- マティリアル
- トライ
- マックスビューティ
- レオテンザン
- ゴールドシチー
