nプロ会報vol.49 (その1)

全国８０００万人のプロレスファンのみなさん、こんばんは(*・∀・*)ノ
nプロ会報vol.49をお送りします。
今回は入魂の３本立てです(^_^)/

(１)プロレス偉人伝「マサ斎藤伝説」

「Go for broke！」を信条に１９６０年代から３０年以上の長きにわたって日米マットで活躍してきたマサ斎藤さん、今回はマサさんの知られざる伝説をいくつか紹介します。

まず最初に衝撃の事実を公表します。
マサさんには右目の視力がありません。

渡米して間もない頃、ある試合でマサさんは対戦相手に右目に親指を突っ込まれてケガをしました。
ケガ自体は軽いものですぐに病院に行けば治る程度のものでしたが、当時の米国マットは毎日がサーキット、休みなど１日もありません。マサさん自身も大したことはないとケガを放置していたのだそうですが、右目はそのうち完全に失明してしまいました。
マサさんは隻眼というハンデを抱えながら米国マットでトップヒールとして活躍し、日本では維新軍の重鎮として、またナウリーダーの一員として新日本プロレスで熱戦を繰り広げました。また、１９８７年１０月４日にはアントニオ猪木と巌流島でノーピープル、ノーロープ、ノールールの完全決着マッチを行い、２時間５分余りにわたっての死闘を戦いました。

他にも渡米して間もない頃のマサさんはプロモーターに騙されて熊と闘わされたりしたそうです。それも２回もです。お尻を噛まれたこともあるそうです。

１９８４年にはホテルで同室だった同僚ケン・パテラが起こしたトラブルに巻き込まれてしまい、警官に暴力を振るって負傷させた容疑で逮捕、収監されてしまいました。
実際問題として、マサさんは警察に捕まるようなことは何一つしていなかったんですが、当時はまだ米国内に反日感情がまだ残っていた時代、日本人ということで嫌疑をかけられてしまったようです。

裁判の結果、マサさんは有罪となり１９８６年６月から１年半の服役を余儀なくされました。
ただし、マサさんが収監されたのは刑務所というより更正施設といった方がいいところで、フェンスも金網もないところでした。ただ地面に線が引いてあり、その線を越えると脱獄、ということになったんだそうです。

１年半の服役期間中をマサさんは体を鍛え直すいい機会だととらえ、体のメンテナンスとトレーニングに熱中したそうです。
そしてマサさんは獄中で新技「監獄固め」を完成させました.....というのが定説なんですが、実はこれはギミックです(苦笑)
監獄固めという技は元々アマレスで使われていた「トルコ刈り」という固め技を応用した技で、若手だった佐々木健介と一緒に開発した技なんです。

７３歳になられた現在のマサさんは、重度のパーキンソン病を患い、闘病生活をおくっています。
闘病生活をおくるマサさんではありますが、その表情に悲愴感はなく、５年後に迫った東京オリンピックにはゲストとして参加したい、と笑顔で語っていました。
マサさんは１９６４年の東京オリンピックではレスリング代表として出場しています。