2908件のひとこと日記があります。
2015/03/15 21:23
サクラスターオーの話(その15)
ファン投票第1位、1番人気で有馬記念に出走したサクラスターオーでしたが、道中は他馬に囲まれて外に持ち出すチャンスを失ってしまいました。
焦りを感じていた鞍上東信二騎手でしたが、第3コーナーを過ぎた時に、不意に目の前に進路が開いているのを見つけました。
「あそこで我慢して、直線勝負だ」
東騎手はサクラスターオーを開いた進路に向けさせました。
その時です。
サクラスターオーが不意にバランスを崩し、みるみる失速していきました。
「やったか....」
東騎手はサクラスターオーの故障を悟りました。
サクラスターオーが第4コーナー手前で止まった時、彼のすぐ側をカラ馬となったメリーナイスがトコトコと駆けていきました。
サクラスターオーの左前脚は、直角に曲がっていました。
「穴ぼこに脚を突っ込んだらしい....」
後に東騎手はそう述懐しています。
東騎手がサクラスターオーに取らせた進路はコース状態が最も悪いところでした。
東騎手は事前にそれを把握していました。
にもかかわらず、勝負をかけるためにそこを通ったのです。
その進路はサクラスターオーが離脱した後に勝ち馬のメジロデュレンも通っています。東騎手の判断が間違っていたわけではありませんでした。
しかし、サクラスターオーが故障したことは事実です。
「どうしてあそこを通ってしまったんだろう....」
後悔と自責の念が東騎手の心のなかで雷雨のように鳴り続けていました。
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広瀬北斗さん>こんばんは(*・∀・*)ノ
コメありがとうございます(^_^)
誰もサクラスターオーが故障するなんて思いませんよ。
メリーナイスが落馬したことだってそうです。
誰にも責はないんですよ。
運命の歯車が最悪の方向に回っていってしまった、ということです(-_-;) -
広瀬北斗さん
故障が発生した時から自戒の念しかありませんでした。
サクラスターオーからメリーナイスを外した馬券を持っていましたが,やはり一番気になっていたのは東京優駿馬でした。ですからその落馬は正に「目の上の瘤」が取れた感じで快哉しました。あとはサクラスターオーが馬場を一周少々すれば全て良しと言う思いのみでした。
しかしそれは叶わずしかも落馬を超える惨劇を迎え,ひたすらメリーナイスの落馬に快哉を上げた事を悔い恥じらいました。ただしまだまだ競走馬の骨折の重大さは知らず,引退→種牡馬となる事を描いていた浅はかな人間でした。 -
msz-006さん>こんばんは(*・∀・*)ノ
「いいね!」ありがとうございます(^_^) -
四毛ネコさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
「いいね!」ありがとうございます(^_^) -
はちわれさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
コメありがとうございます(^_^)
この時タマモクロスはオープン馬になったばかりで、オグリキャップはまだ笠松にいました。
2頭の芦毛を中心に競馬ブームが巻き起こる直前の出来事です。
サクラスターオーが無事にきていたら2頭の芦毛とどんな名勝負をしてくれていたでしょうか?
そう考えると残念でなりません(-_-;) -
ブンブンさん>コメありがとうございます(^_^)
この話はこれからが辛くなるんです。
書いていて涙がこみあげてきます(TT)
ただ、サクラスターオーという馬が辿ってきた馬生をすべて書かなければこの話は終われません。
もう少し続きを書きますよ。 -
競馬王しんちゃんさん>コメありがとうございます(^_^)
菊花賞で奇跡を起こした次がこれですよ(-_-;)
こんな大どんでん返しはいりませんよ(TT) -
msz-006さんがいいね!と言っています。
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四毛ネコさんがいいね!と言っています。
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はちわれさん
年代的にタマモやオグリの影に隠れてしまいますが間違い無くカリスマ性を持った名馬だったと思います。