帳場には古い黒電話があった、さっきから電

帳場には古い黒電話があった、さっきから電話がなりっぱなしだった、今日の部屋の状態、３時の受付と同時にいつもいっぱいになってしまう、ほとんどが連泊だから部屋じたいはないにひとしい、ここがもっているのは女将さんとの会話を楽しみにしている人たちだった、とうぜん僕もその1人になっている、「こんど来るときは、○を持って来てね」と冗談半分で言われていたを信じ、○を持って行くとアイスコーヒーを出してくれていた、「夕飯は」なんて聞いているが、「コンビニで」って言うとちょっとうらやましい目付きをしている、「部屋で食べるのか」と聞いている、無口な僕はただ黙ってうなづいていた、「冷めるから」っと言って小さな部屋に戻っている。こんどここに来るのはいつになるだろう。それまで女将さん元気でいて欲しいものだ