92件のひとこと日記があります。
2015/11/13 20:56
長い距離をゆく強さ
2006年、世界を制したのは、
ディープインパクトではなく、デルタブルースだった。
メルボルンカップは、開催日は祝日になるという、国民的行事だ。
芝コース3200mのハンデ戦。
23ゲート立てという、
位置取りなんて行儀の良いことを言ってられない長距離肉弾戦の様相を見せる。
ぶつかり、ぶつかられ、
鼻先を行きたい場所に突き刺して、前へ進む。
譲れば、3200メートルもの長距離を勝つことができない。
その位置をとれなければ、
後ろに沈むか、
外へはじき出されるだけだ。
「早めに先頭に立て。でないと、馬ごみの中に揉まれるとひどい目に会うぞ」
デルタブルースはその忠告のとおり、見事なスタートを決め、先頭集団につく。
ポップロックは中段に構え、なかなか中へ入れず、直線では外を追い込むことになった。
しかし、それがロスになったわけではないだろう。
何故なら、最後は競り合いの「根性勝負」になったからだ。
大外から驚異的な強さを見せ、追い込んでくるポップロック。
馬ごみを振るい落として先頭に抜けでたデルタブルースに、競りかかっていく。
集団から鮮やかに抜け出した二頭の馬体がぶつかり合い、
3千メートルを越える距離の果てに、
こんなに激しい当たりあいがあるのかと思うほどの、戦いだった。
どちらが勝っても日本馬の勝利だった。
けれど、
どちらが勝っても良かったわけでではなかった。
56キロを背負ったデルタブルースは、
53キロを背負ったポップロックに、
その体を何度ぶつけられても、びくともしなかった。
2頭は並んだままゴールし、
私達は歓喜の声と両手を天に突き上げた。
長距離馬を表現する時、「速い」という言葉は使わないのだと言う。
長距離馬は、「強い」という。
菊花賞を勝った馬を「強い」と表現するように、
「速い」でも[軽い]でも「飛ぶ」でも「ワープするよう」でもなく、
長距離馬を「強い」と呼ぶ。
長い距離を、重いものを背負って、遠く行くのだ。
私はデルタブルースとポップロックの姿を見て、
こんなふうに「強くありたい」と思った。
フェイムゲームが挑戦したメルボルンカップは、外国馬が勝つのにはとても難しいレースだ。
一番人気でマークされまくっていた彼は、
レース中、良い位置をとろうとして何度も馬ごみに弾かれ、
その体は傷だらけだったという。
でも彼はきっと、そんなことものともしないと思う。
その証拠に、やっぱり彼は、最後に、いつものように、しっかりと追い込んできた。
どの位置からでも、最後には、いつも勝負に出てくる。
彼は長距離馬。
負けても、弱くなんかない。
「強い」という言葉が似合う男だ。
断言する。
日本の長距離馬は、世界に通用する。
-
するめさん
エアウメッシュさん、
デルタブルースがマイペースなのは、
自分のことがよくわかっているからなのかもしれませんね。
おもしろいなぁ(笑)
ルーラーシップは強かったって思います。
良家のおぼっちゃま、というイメージだったけれど、
さわやかで、華やかなイメージで。
ウメッシュさんが太りやすいとは意外!
あ、寒い地域に住んでらっしゃるんですもんね、
春になると自然にほっそりするタイプなのでは? -
エアウメシュさん
当時の事は知らないの
岩田さんのインタビューを読んだりして凄いレースだったんだなって!
海外のレースを勝つことは大変な事ですよねぇ〜
ルーラーが国内G1勝てなかったくせにぃ〜みたいに言われると
いつも悔しい気持ちになる…
そんな時は海外で勝つのは大変なんだーーーーーっ!!と叫びたくなります(^q^)
NHPのブルースはマイペースで人に媚びを売ったりしません(笑)
スタッフさんの不人気王でいるのは賢いから
そんなブルースにクッキーをあげる事が出来ると
今日は勝った!!そんな気分になるウメシュです(^q^)
ここだけの話、私は太りやすいです^^;ナイショダヨ -
するめさん
うまりん。さん、こんばんは。
大きなレースが続きますが、声はまだ枯れていませんか?
わたしは土日ごとに声を枯らしています(笑)
テレビの前で叫ぶので、犬が驚いて走り回っています(笑)
秋ですね。 -
うまりん。さんがいいね!と言っています。