92件のひとこと日記があります。
2013/12/08 18:42
見たか、世界!! これが日本馬だッ!!
叫んでしまった。
叫ぶなんて、何年ぶり。
心を平らに平らに、地面と平行に低空飛行させて生きてきた。
取り乱してはいけない。
それは行儀の悪いこと。
誰が見ているかわからない。
誰が何を言うか知れない。
「女の子はそんな行儀の悪いことはしないの」
祖母はそう言って、私の手の平をつねった。
だから、叫ぶなんて、心を露わにするなんて、
怒りや喜びをそのまま表現するなんて、
感情を波だてる風なんて、吹かせてはいけない。
大人になるにつれ、
そうやって自分で檻をつくって、
自分を閉じ込めることが多くなった。
自分で自分が入るための檻をつくって、自分を守った。
近寄ってくる男の人から、厳しいかもしれない社会から、
自分を守って、頑丈な壁をつくって、
自分を見せないように、逃げていた。
叫んだとき、
私はひとりでPCでレースを見ていた。
今日は仕事だった。
休憩室に、私の、
「いけいけいけ!!」と言う声が響いた。
黙っていられなかった。
ロードカナロアは最後の直線でパンと追われ、
一回の後ろ蹴りで加速し、
前にいた馬たちを片手でつかみ、
自分の遥か後方へ千切り捨てた。
…ように見えた。
圧倒的な5馬身差。
その瞬間、私は叫んでいた。
「見たか、世界!! なんぼのもんやッ!」 ←ガラが悪い(泣)
驚いたように部長が休憩室に駆け込んできた。
両手を高く振り上げた私と目があった。
部長 「な、なんだ、どうしたッ!!」
わたし「…」 ←振り上げた両手を降ろしきれない私(泣)
部長 「…見なかったことにしたほうが良いか?」
わたし「…はい(泣)」
その瞬間、私から弾け飛んだのは、
オルフェーヴルが負けた凱旋門賞の悔しさでできた檻のようなものだった。
そして、分かった。
ああ、あの敗戦も、今までの悔しさも、歓喜も、
全部全部、繋がっていくんだ、
…未来に。
勝つ日がきっと来る。
ロードカナロアは、最後に凄い希望を距離にして体現して見せてくれた。
5馬身。
私が今日、行儀が悪く叫んだとしても、
心をそのまま叫んだとしても、
きっと許される。
ありがとう、ロードカナロア。
きみは今日、世界一速く走れる馬だ。
-
するめさん
蓮馬毛さん、こんばんは。
私が絶叫していたので、部長もびっくりしたみたいです(笑)
競馬は私に大声を上げさせる数少ない競技です。 -
蓮馬毛さん
こんにちは。
部長も自分の目に壁を作ってくれたみたいですね(笑)
普段は行儀よく大人しくしていても、熱くこみ上げるものがあるときは、泣いたり、叫んだり、感動したり、感情の赴くままに行動できる人は素敵だと思います。
また、そんなレースを見せてくれたカナロアにも感謝(_ _) -
するめさん
うまりん。さん、こんばんは。
エアウメッシュさんとうまりん。さんは気が合うんですね。
なんかおもしろい(笑)
女の人はいつまでも「女の子」の部分を持ちつづけているものだと思います。
うまりん。さんは、すごく「女の子」の部分を感じさせて下さる方です。
私も、そうありたいです。 -
するめさん
エアウメッシュさんを褒めまくるのが、
私の余生に課せられた使命だと考えておりまする。
なので、褒める。
ええ、エアウメッシュさんの背筋がぞわぞわするくらい、
椅子の座りが悪くなるくらい、
褒めて褒めて褒めまくります! ←言いきった(笑)
ほんとうに、ここに来て下さる方々は優しいです。
私は幸せです。 -
するめさん
はるみんさん、はじめまして。
「いいね!」のボタン、ありがとうございます。
私のアバターと同じですね!
私はここで日記を書き始めた時、髪が長く、毛先が腰まであったのですが、
今はばっさり切って、このアバターくらいの長さになっています。
しかしながら、こんなに目を細めてにこにこ笑ってばかりはいない、
愛想の悪い顔をしているので、ちょっと申し訳ない気分です(笑)
はるみんさんは、このアバターみたいに笑顔の似合う人でしょうか?
ロードカナロアは強かったですね。 -
うまりん。さん
そうそう。。
同じく下に同じよ^^;(スミマセン、イツモ・・)
女の子である為の年齢はだいぶ過ぎました・・
まぁ強いて言えば好奇心は子供心に負けない位まだあります♪ -
エアウメシュさん
す・するめさん〜褒めすぎ〜恥ずかしいわぁ(*^^*)
あり得ない位のマイペース人間ですよ。
娘には自由過ぎると言われ、心理テストしたらアンドロイドという評価をもらいましたから(笑)
ここの皆さんは優しいですね♪
ありがとう^^ -
はるみんさんがいいね!と言っています。
-
するめさん
うまりん。さん、こんばんは。
よく手の平をつねられました。
わたし、おばあちゃん子だったもので(笑)
手の甲はつねられると痛いので、手の平でした。
自分を閉じこめる、という感情は、
「女の子」だったことがある人には少なからずわかる感情ではないかと、そう思いながら書いていました。
「女の子」として生きることは、たくさんの禁止と制約があり、
それを守るから、大切にされたり、美しさを得たり、教養を得たり、
「女の子」としての場所を与えられたりしてきたような気がします。
社会に出ると、女も男も一緒こたになってしまうことも多々ありますが(笑)
手の平をつねる、という行為には愛があって、そのことに懐かしさを感じて下さって、
ありがとうございます。
うまりん。さんは、女の子特有の行儀良さのあるひとですね。
私がうまりん。さんの写真が好きな理由が、
そうゆう「女の子っぽさ」にあるような気がします。 -
するめさん
見えないけれど漂う芳香、エアウメシュさん、
優しい匂いで、私を今日も癒しにきてくださってありがとうございます。
エアウメッシュさんの「人みしり」は、
きっと、あなたがとても優しい人だからですよ。
人の立ち位置に入るときに、
「このひとはなにを望んでいるだろう」とか
「この人とどう仲良くなろう」とかいうことを真っ先に、
本能的に考える人だから、他の人より一歩踏み込みが遅れるだけなのです。
私は、そうゆう優しさを持ったあなたが素敵だと思います。
シゲルスダチという馬は、
わき目もふらずあなたに名前を連呼させることができる、
そんな馬なんですね。
良いですね。