92件のひとこと日記があります。
2014/10/26 20:36
ダービー馬、王道をゆく
エイシンフラッシュは男前なので、
スタートは焦らず、
道中は涼しい顔して、
最後の直線だけ、一瞬の閃光を放つ、
そんなスマートで大人で、女性が「きゃー!」的な、
なんでもソツなく格好良くスマートにさらりとやっちゃうぜ、おれ恰好良いから的な、
そうゆう馬だと思われがちだけれど、
違う。
男前だが、違う。
エリートだが、違う。
女性が「きゃー!」と騒ぐが、違う。
惚れてしまいそうな男爵かげんだけれど、違う。
バンコランだけれど、違う。 ←しつこい(笑)
違う。
「なんでおまえが勝つんだよ」とダービー馬になって言われた。
菊花賞に出られなくて、「まぐれのダービー馬」と無視された。
ライバルは強かった。
世代最強馬が「おまえか」と、鼻でバカにされたように有馬記念で迎えられた。
勝てなくて勝てなくて、もがいた。
入選しても、善戦したみたいに言われた。
「ダービー馬だ!」とパドックでは胸を張った。
けれど、勝ちきれなくて、みんな、彼がダービー馬であることを忘れていった。
ライバルたちは次々と引退していった。
苦しくても苦しくても、ダービー馬として、王道を戦った。
相手が強くても、突きあげられても、真っ向から戦った。
勝てなくて、
「未だ居たの、おまえはダービー馬なんだろ?」
そんなふうに、みんな、彼がダービー馬であることをたとえた。
それでも、
それでも彼はダービー馬だった。
二年かけて、王道を進み、負けても一歩も引かずに正々堂々挑みつづけた。
連戦連敗。
そして、天皇賞(秋)
一歩も引かないダービー馬は、天皇賞馬になった。
彼は最強馬ではなかったかもしれない。
もっと強い馬がもっとたくさんいたかもしれない。
そのなかに揉まれて、彼は負けることさえあった。
最強馬ではなかったかもしれない。
でも、ダービー馬の生き様を、表現できた馬だった。
がんばるんだ、
がんばるんだ、って走った。
しゃにむに、
一瞬の煌めきかけて、
前へ前へと、
一歩も引かない男、
エイシンフラッシュを言うとき、
私はいつでもこう答える。
エイシンフラッシュは、
がんばるがんばるダービー馬だ。
-
するめさん
ロジックさん、
好きな馬を応援できなくなる、
今は応援できても、
いつかは応援できなくなる、
その原因は、
幸せな引退かもしれない、
もしくは不慮の事故、
病気かもしれない、
それとも勝てなくなって、
応援できなくなるのにはいろいろな原因がある、
レースに出られる幸運はそんなに長くは続かない。
だから、それが一瞬の命をかけた輝きだと知っているから、
応援したい、
彼らのことを、
彼らに祝福を。 -
するめさん
蓮馬毛さん、
天皇賞(秋)を予想しながら、エイシンフラッシュを思い出していました。
負けてもダービー馬と呼ばれ、
勝ってもダービー馬と呼ばれました。
天皇賞馬になっても、語られるのはダービー馬としての生き様。
ダービー馬という、
ひとつの時代を背負って、
2年間、勝てないレースをくりかえしてきました。
馬は、何も感じていなかったかもしれません。
でも人間は感じていました。
人間が感じていたら、やはり馬も生き方を変えるかもしれません。
エイシンフラッシュは、
やはりダービー馬として生きたのだと思います。
こんなに負けて、しかし気高く、負けさえしても王道を、
健気に真直ぐ、実直に、戦い抜いたダービー馬は、
エイシンフラッシュは、
一生、
ダービー馬と呼ばれ続ける資格があるのだろうと、
そう思えるのです。 -
するめさん
エアウメッシュさんは、ルーラーシップの応援をされていました。
彼は、本当に強い馬で、いつ、どんなG1タイトルを取ってもおかしくない力を持っていました。
ゲートで立ちあがっちゃったり、出遅れたりする癖に、
最後は必ず追い込んでくる、怖い怖い馬でした。
エイシンフラッシュを思い出すとき、
一緒にターフを駆け抜けていった彼のことも思い出します。
強いライバル、
彼らには生き様というドラマがあったと思います。
その強さに、
感動します。 -
ロジックさん
負けを知り、痛みを知り、それでも前に進み続けるからこそ何かを得ることが出来るのだと思いますし、だからこそ掴み取った栄光は輝かしく光り記憶に残り続けます。
そうして何かを得失い続けながらも走り続けるサラブレットは、本当に格好良いですね☆ -
蓮馬毛さん
こんばんは。
最近は、ダービーを勝ったらすぐ海外遠征の話が出て、国内のレースが盛り上がりに欠けることも多くなりました。
その中で、国内のG1の常連として、いつもレースを盛り上げてくれたフラッシュはG1にはなくてはならない、素晴らしい存在でした。
例えバンコランでも・・・(嘘) -
エアウメシュさん
正しく閃光のように内ラチ沿いを突き抜けて行った漆黒の馬体!
大きなストライドでライバルの後姿を追いかけた、偉大な母の姿を追いかけた…
私にとっては涙の秋天…
その結果を受け入れられなくて、しばらく呆然としてた…
しばらくして落ち着いてから気がついた!
フラッシュはダービー以来約2年半振りの勝利だった事に…
G2大将等々、揶揄されることもしばしば…
でも誰が勝つかわからない位、ワクワクする世代!!
この世代の馬で良かった!
強いライバル達がいて良かった^^ -
エアウメシュさんがいいね!と言っています。