92件のひとこと日記があります。
2014/12/25 23:07
少年よ
「 生まれかわったらディープインパクトの子供になりたい 」
そう言い残して、自らの命を絶った少年がいた。
それはディープインパクトが凱旋門で破れ、
ジャパンカップで汚名を濯ぎ、
有馬記念で、近代日本競馬の最高到達点を見せつけた年のことだった。
どんな重圧も、期待も、背負って走り、勝ってゆくディープインパクトに、
憧れるのは無理もない。
だけど、あなたよ、少年よ、
きみはディープインパクトのした血のにじむ努力を見たか、
彼は飛んだ、と表現されたけれど、
決してその足は飛んでいない。
一完歩、一完歩、地を蹴って、空をではなく、地に触れて走った。
彼を支えた調教師の、悔し涙を奥歯で噛み潰して耐えた目を見たか。
彼を応援した人たちの握りしめた手の平の汗を感じたか。
少年よ、
あなたは見たか。
あれは軽々しく、才能だけを武器に戦った運の良さだけの仕業ではない。
あの馬の努力を、
あの馬を支えた何千本かの腕を、
その傷を、血を、涙を、
それでも、あれは長い歴史の一部だった。
ディープインパクトは、有馬記念で終わる馬ではない。
彼は、その血をつなげることで、長い長い歴史の流れになっていく。
「 生まれ変わったら、ディープインパクトの子供になりたい 」
それでも、少年よ、あなたは、
一度しかない命を、どんなことがあっても諦めるべきではなかった。
与えられる命は、どんな宗教がどんな楽園を唱えようとも、
二度目はない。
たった、この一回の、
ここにしかない、
自分にしかない、ただひとつの命だ。
どんなことがあっても、手放さないように握りしめて戦わなければならなかった。
生きることは、どんなことにも勝る。
わかっている。
それでも、
それでも私は思うのだ。
あの少年が、
もし、本当にディープインパクトの息子に生まれ変わることができたのなら、
この馬であったら、と。
ト―センラー。
震災を越え、
「どうして勝てないのか、ここまでの馬なのか」と絶望を知り、
勝てなかった夏を越え、
まわり道をして、まわり道をして挑みつづけた。
誰もが驚く適正距離の広さは、彼が自分で広げた可能性の広さだ。
勝ちたかったから、広がったのだ。
天才騎手から「父親に一番似ている背中」と称され、
最後の直線では必ず、歯を食いしばって追いこんでくる。
ト―センラーを見るたび、
私はこの世を去って行った少年の願いを思い出すのだ。
乗り越えなければならないことから、逃げるという勝ち方もある。
しかし、逃げずに与えられたもので正々堂々と戦えば、
自分の可能性や未来も広がるのだ。
一度しかない命を、
二つ目はないと肝に銘じて、
でも、時々叶わなかった夢を彼らに託しながら、
有馬記念、
今年一番愛された馬たちの真剣勝負が始まる。
-
するめさん
エアウメッシュさん、こんばんは。
今年の有馬記念は強い馬がそろいましたね。
力の底が見えない、無限に広がりを見せられた気がしました。
「いくぞ!」という意志のある一撃を、見せてくれました。
4コーナーで、涙が出そうになりました。
トーセンラーはこうでなくっちゃ!
負けても勝っても、その位置の、そのタイミングで一撃をねじ込んでくる。
ワンパターンで、セオリーどおりだけれど、
その実直さが格好良かったです。
「 負けても格好良かったぞ、らーさま!!! 」
エアウメッシュさんの前で、そう叫ばせてください(笑) -
エアウメシュさん
おはようございます♪
凄いメンバーが揃いましたね!
そしてこれがラストランの馬さんが数頭…
16頭中7頭がディープの子!!
競馬興味ない人まで知ってるディープやオグリ程のスーパースターホースはいないけど歴史的なレースになる事間違いなしでしょうね^^
競走馬は命削って生きてるから美しいし人を魅了するんだって思うんです。
少年もそう思って生きて欲しかったですね…
するめさんのラー様も今日がラストラン!
その生き様を目に心に焼き付けるのでしょうね^^ -
するめさん
きんぐかずさん、
今年の有馬記念は全馬になにかしらの思い入れがあります。
エピファネイアにも、もちろん(笑)
頑張ってもらいたいです。
ト―センラーはたくさんのチャンスを与えられて、
自分を生かす方法をその中で必死で探し続けてきたのだと思います。
彼の走った「きさらぎ賞」を忘れられない人が多いのは、
単にオルフェーヴルとウインバリアシオンを千切った結果だけを見ているのではなくて、
この馬の可能性に震えたのです。
夢を見させてくれる馬でした。
その夢は叶わなかった今でも、幸せな夢です。
幸せな夢を、
辛いことから耐えてもぎ取った経験を、
ト―センラーの生き様にのせて、
少年の歩まなかった未来の明日、、
明日、私も、
有馬記念に乾坤一擲、
撃ち込みます! -
するめさん
蓮馬毛さん、
なんか、私の印象では、ト―センラーって男の中の男!ってイメージなんですよね!
負けても地味でも、夏は勝てなくて小さいレースを拾いまくっていても、
プライドを保っていられたのは、強さに品があったからだと思います。
男の品格。
憧れます。
私も馬券に名前を記するすべての馬の今年の懸命さに、
感謝をこめて。 -
するめさん
おうまの親子さん、こんばんは。
ト―センラーの走りは、
軽い馬場の、軽いスピードの、軽く飛ぶ、ような走りと思われがちですが、
私は彼の走りを一目見た時から、
叩き潰すような、
一瞬の一撃だ、と思っていました。
彼の名にふさわしい、
絶望や不安を一撃に失する光の一撃を、
明日も期待しています。 -
するめさん
遠くへさん、「いいね!」のボタンありがとうございます。
ト―センラー長い距離もマイルも走れる馬ですが
スタートや道中は息を殺すようにして耐えています。
乾坤一擲、
4コーナーを曲がった後の、未だ混沌とする馬ごみから、
闇夜を照らす一線の光のように、
叩きこんでくる一撃、
そんな鋭い末脚を持っています。
どんな相手でも、
彼の後ろ脚は、一撃の拳のように地を叩き、
勝ちます、
勝ちます、
そう信じて、
明日、
私は彼を祈ります。 -
きんぐかずさんがいいね!と言っています。
-
きんぐかずさん
誰かがそばに居てくれたら、誰かに心から愛されていると感じていれば・・・
逃げることはなかった筈なのに
有馬記念もディープな結果となるのか?
日本エピキテネスペシャル連合が待ったをかけるのか?キテネキテキテ
楽しみですね -
蓮馬毛さん
やはり、逃げたらダメだよね。
16頭だけでなく、今年出走した全ての馬に感謝しつつ、有馬記念を見ます。
馬券という名の感謝をこめて。 -
蓮馬毛さんがいいね!と言っています。