【阿蘇Ｓ】非凡な秋山騎手とヴァンヌーヴォーの競馬。

単勝1.8倍のランウェイワルツを蹴散らしちゃうから凄い。
「マクリが決まった。」って一言で片付けちゃえばその通りですが…。

ヴァンヌーヴォーって行き脚がないので、差し追込み一辺倒でやってきたけど、さすがにＯＰでは頭打ち。
ところが前走のジュライＳから乗り替わることになった秋山騎手はそんな「事前情報」は全部捨てたわけだ。

７月のジュライＳ
やはり行き脚の無いヴァンヌーヴォーは後方からの競馬。これまでなら脚を溜めて４角から敢然と追いに賭けるところだが、秋山騎手はそんなことは踏襲しなかった。向こう正面から一気にワッショイ！ワッショイ！で馬を動かし先頭を目指す勢い。しかしこの時は先頭２頭が結構速いペースでレースを作っていて且つコーナーもあって、先頭を奪うまでは至らず、さすがにヴァンヌーヴォー自身も直線半ばでお釣りも無く、終了…。

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で、土曜小倉の阿蘇Ｓ　…　。　秋山騎手はまた同じことをやった。

ジュライＳはペースが速かったこともあって不発に終わったけど、秋山騎手は前走で手応えあったのでしょうね。
今回は向こう正面で 13.1-12.8 のラップを踏むくらいなので、ペース的には前走と比べれば随分とラクだったハズ。
一気に先頭を奪うとそのまま押し切った。

関東だと蛯名騎手がよくこれをやるんですけどね。　
ヴァンヌーヴォーではこれまで誰も試さなかったことをやって見せたわけだから。

秋山騎手は非凡。素晴らしい。

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ただ、それも馬の特性があっての話しとは思うけどね。馬によって出来る・出来ない、はある。

ヴァンヌーヴォーはこの距離まで普通に走っちゃうので Cherokee Run というよりも母方の影響が強い印象。
母父の A.P. Indy がボルキロのクロス（ Bold Ruler４×３）で、母 ニューチャプターＩＩ がその母から更に Bold Ruler を継続している配合。走法を見ているとストライドっぽいけど、それでもこういう平坦小回りでは機動力を駆使して先に行く競馬で、長く良い脚を使うのは本馬にとって実はベストな戦法なのでしょう。

まぁ、テンにもう少し行ければ速い流れでも対応可能で、もっとラクに戦えると思いますが…。
それを含めて馬の個性なので仕方ない部分ではあります。

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なにかをキッカケに競馬とその結果が一気に変わる見本みたいなレース。
穴党としてはいろいろ気付かさられる、勉強になるレースでありました。
前走で秋山はそれをやってるわけだから、ホント、馬券を買うほうはそれに気付かないとダメなんですよねぇ〜。