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2017/01/23 19:41
JRAが降級制度を来夏にも廃止するらしい。
個人的にはここ最近で最大の驚くべきニュースですなぁ。
JRAは4歳馬の収得賞金が夏番組に切り替わった時点で半額となる今の降級制度を、来夏廃止にするらしい。
この話しが新聞記事に出るくらいだから、それはもはや「検討」のレベルではなく「事実上の決定」でしょう。
で、廃止するその理由は…
1.4歳6月に降級させてしまって、夏場に高条件のレースを組みにくい。
2.ビギナーファンには分かりにくい。
ま、説明としては苦しいな。
一年中競馬をやってる国だし、そもそも高温多湿の真夏のクソ暑い時期に無理矢理に高条件クラスの番組を充実させようったって、あの殺人的暑さの中で果たして積極的に実力馬を使ってくるのでしょうか?
「ビギナーファンには分かりにくい。」って、それを丁寧に説明して理解してもらうのがJRAのお仕事でしょう。
というか、ビギナーとかミーハーって重賞レベルしか興味ないから関係無いでしょ。
… 。
競馬(馬券)ファンにはあまり関係ないでしょうね。
1個レースに出走する頭数が変わるわけでもないし、馬券はあくまでそこに出てくる16頭(別に16頭じゃぁなくていいけど)の字面を見て「何が勝つか?」を推理するだけであって、影響があるとすればその推理の過程がちょっと変わるだけだから。
問題は、零細馬主や馬産地の中小牧場、トレセンでしょう。
比較的安価な馬で、下級条件で「出来れば降級してプラス1勝」を目論みながらチマチマと賞金を稼ぎながらオーナー稼業を楽しむ零細馬主にとっては死活問題。馬がクラス頭打ちと判断すれば当然に中央登録抹消で退厩、馬のサイクルも必然的に早くなってくるわけで。
馬主が稼ぐ機会を失えば、結局、中小牧場は馬の売却に苦労する形で跳ね返ってくる。
トレセンだって馬の入れ替わりが早くなり、零細馬主の数は減っていき…
… 。
ノーザンは別に構わないでしょうね。
デメリットもあるが、それは中小牧場ほど大きくウェイトを占めるまでは至らないだろうし、だいいち、中小のデメリットは結局は自分たちにはプラスに変換されて還ってくる仕組みなのだから。
もうね、イヤな世の中ですよ…。
… 。
【クラブ馬に出資する人はどうするのか?】
ノーザンの高馬でクラシックを目指すような人は関係無いでしょう。
でも、「比較的安馬で準OPを目指す」なんて定義で遊んでいる自分には大きな問題で、どうするの?と。
馬がデビューして1つ勝って稼働するようなら、次の具体的な目標は「降級してプラス1勝」なのに、そこを剥がされるわけだから。
まぁでも、降級制度が廃止されれば、各クラスの番組数他諸々と影響が出て、環境が激変していくでしょうね。自分の出資馬だけの話しではなくて、他の馬と併せての問題なので、いま何かを予想して対策を練るのは難しい。
様子を見ていくしかないかな。