【出資確定馬ご紹介】No,32 シチリアーナの15（牡２）【ノルマンディー】

シチリアーナの2015（牡２）美浦・松山将樹厩舎預託予定
父アイルハヴアナザー（BMS:メイショウオウドウ）

さて、種牡馬アイルハヴアナザー。稼働もまだ１年と少し。
何かの結論を求めるのは早計だが、とりあえずここまでの（仮）傾向は…

１．現３歳世代は１年間＋αで牡馬32頭がデビュー、12頭が勝ち上がり。２勝馬は２頭だけで大物感も薄く低調。
２．「中山ダ1800M」だけは異様に走る。牡馬は基本コーナー４回の競馬。
３．大型馬はドタドタした感が先に立ち、取り急ぎ２歳３歳の若駒の段では中型馬で十分。
４．産駒は繁殖の質に左右される傾向で解りやすい。
５．産駒の母はミスプロは持たないほうが良い。ノーザンダンサーは薄めクロス持ちまでＯＫ
６．ダンスインザダークとは抜群の相性。
７．とにかく Tom Fool の血で機動力アップ。

（下の画はシチリアーナの2015 配合表）

そのような環境を踏まえつつ…
改めて「アイルハヴアナザーのパワーの源は？」と思いながら自身の配合表をパッと見ると、Mr. Prospector に Special に Roberto なので、Nashua≒Nantallah６・６・８×６…これがベースなのかも。で、それを下支えする形の Eight Thirty７×８・９

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その「アイルハヴアナザーのパワーの源（仮）」を頭の片隅に置きつつ…
傾向からは配合的には産駒の母は Mr. Prospector を持たないほうが良く、Flower Alley が Mr. Prospector ３×３でキツイのもあってか、ここはまだ緩和してあげたほうが良い。
また、アイルハヴアナザーはノーザンダンサーを４本も抱えているが、こちらも「母は非ノーザンダンサーのクロス」を目指したくなるが意外にもそれはあまり関係無いようで、母はそれのクロス持ちでもキツくなければ全然大丈夫。本馬はこれらの点はギリギリ…な感じ。

で、それはアウトライン的な話しだが、とにかくアイルハヴアナザーの産駒においては個人的に一番の肝要と思っているのは「Tom Fool 的な機動力の補完」ではないか、と。

実際、勝ち馬12頭の配合を確認すると、「Buckpasser 持ち」が４頭でそれとは別に「Buckpasser は持たないものの、Tom Fool は持ってます」な馬が４頭。「Buckpasser も Tom Fool も持たないが、せめて Tom Fool 的なニアリーくらいは持ってます」な馬が１頭。
ダンスインザダークと相性が良いというのは、その牝系を遡ると Dinner Partner でこれが「Buckpasser と血統構成が相似だから」と考えると、なるほど、とは思う。

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結局、Tom Fool だの「War Admiral＋La Troienne」の血はアイルハヴアナザーは米血なのに希薄だから、補完してあげることは大事なことで、機動力をアップさせながらベタな北米パワーを下支え、というイメージで。

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そこで本馬ですよ。

一番最初に目が行ったのは母シチリアーナが Altadena≒Last Tycoon ２×２で、ノーザンダンサーにナスキロに Buckpasser が共通する血統背景。Altadena は Hopespringseternal（Miswaki の母） 牝系だし、Last Tycoon の Buckpasser は Sex Appeal を経由してのものだから、それぞれがアイルハヴアナザー産駒の母方のほうに入って悪い気はしない。結局、本馬の牝系が脆弱云々で悩むよりも、この良い点というか期待を抱かせるところを今は優先してあげたいと。そんな思考で。

「父が Nashua≒Nantallah６・６・８×６ に Eight Thirty７×８・９ の泥臭いパワーで押すところを、母からは Tom Fool やナスキロの機動力とスピードに「War Admiral＋La Troienne」を得て。」

そんな収まりの良い図式でスッキリ、な感じと思います。