628件のひとこと日記があります。
2015/06/06 00:15
血統の片寄り 1
>何にせよ、血統別でパフォーマンスが最大限に発揮される馬場、
>というのはそれぞれありそうな気がします。
私もそう思います。
そして特定の種牡馬が大ブレイクするのに驚かれたり、不思議に思われる気持ちも、よく解ります。
団子現象と言うのでしょうかね。
プロ野球や相撲などで、連勝したり連敗したりという事象は起こりがちですし、
騎手も1日に特別を4連勝なんていう珍事も、稀に目撃しますよね。
野球では1試合内の片寄りを流れと表現したりもします。
勿論、体調や戦略(馬場読みなど)が嵌って起こる連勝・連敗現象なんでしょうけれど
科学実験?でも同じ重さのビーズを赤色と青色の2種類を同数大量に瓶に詰めて
シェイクした場合、大抵は綺麗な中間色にはならず、赤色と青色の塊が無数に
出来るらしいです。
この団子の片寄りが発生するのが、世界の正しい状態であり「カオス」こそが物理世界と
情報世界の当たり前の姿なのでしょうね。
私たちの地球も、宇宙の塵が団子になって出来た星ですし。
ちょっと、掘り下げて語りたくなってしまったので更に人間の脳処理の話もします。
認知 → 記憶と情報統合能力
よく勝負師にはゲンを担ぐ人がいます。
例えば、試験の日には右足から玄関を出るのがジンクスとか、
大事な試合の日には必ず、決まったパンツを履いて挑むとかを聞いた事があります。
ゲンを担ぐ人達の心理はこうです。
右足から玄関を出た日は試験の結果が良かった。
左足から玄関を出た日は試験の結果が悪かった。
という、過去の記憶から、試験の結果が良い事を望むのならば
このジンクスの信憑性は兎も角、右足から玄関を出る事が最善の努力の一環という訳です。
間違って左足から出てしまおうものならば、心理的に嫌な予感がしてしまうのでしょうね。
この心理に対する、サルの実験例があります。
赤いボタンを押せば美味しいバナナが出る。
青いボタンを押せば電気ショックで酷い目に遭う。
サルは賢い動物ですから、数回経験すれば赤いボタンはお腹が空けば押すし
青いボタンは押さないようになるでしょう。
赤いボタンと青いボタンを認知し、押した結果を記憶する。
数回押してみた結果の記憶から、赤はバナナで、青は痛い、
そういう結果になるに違いないと情報を脳内で統合する訳です。
その後、人間が色のボタンを入れ替えてしまうと、
当たり前ですが、サルはバナナを期待して赤いボタンを押して酷い目を見ます。
脳内で統合されたら、もう、その様にしか考えられないのです。
簡単に言うと「思い込み」が正しいと思っている状態です。
そして、仕上げに再度ボタンを元に戻せば、サルは「思い込み」から
赤いボタンを押してバナナをGETします。
「ああ、やっぱり赤いボタンはバナナだ。さっき違ったのは偶然だな。」
とでも思うのでしょうか、後は滅多にバナナが出る設定にしなくても
赤しか押さない様になってしまいます。
これがゲンを担いでしまう人の心理状態なんですね。
しかし、私が言いたい本質は、何故、赤いボタンを押せばバナナが出てくると思うようになってしまったのかにあります。
それは、連続して同じ結果を目撃体験したからです。
赤いボタンを押す→バナナ、もう一度赤いボタンを押す→バナナ
これでもう、サルには赤いボタンを押すとバナナが出てくるんじゃないか?という思いが生まれます。
同じ結果という部分にも、問題があります。
赤いボタンを押す→バナナ、もう一度押す→リンゴ
これではどうでしょうか?これなら赤いボタンで餌が出てくると思う事になります。
もうひと捻りして、今度は人間に
お賽銭を入れる→試験に受かる、もう一度お賽銭を入れる→恋愛が成就する
これなら、お賽銭を入れるとご利益で幸運が舞い込むと、思い込んでしまう事になります。
サルも人間も、多少の結果の違いには目を瞑って、都合よく解釈してくれます。
---つづく---
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レスありがとうございます!
カオスに〜ほどけない難解なほつれを用意して賭けを面白くする
面白くて美しい解釈&説明ですね。
楽しく読ませてもらいました。 -
星星星さん
トウショウトリガーさん、いいね!とコメントありがとうございます。
私の場合、独学の思想を他で見聞きした知識と混ぜて使用しているので、専門用語の知識はないですが、仰っている事の意味は理解できるつもりです。
カオスにほつれて絡まった糸を、1本ずつ丁寧に解く作業が予想という行為なら、
主催者側は、ほどけない難解なほつれを用意して賭けを面白くするのが仕事なんでしょうね。
競馬はそういう意図で多頭数で内外がセパレートでもないし、タイムトライアルでもない。
日々、そんな事も考えたりします。 -
クラスター錯覚のお話しに思いました。
人の行動を制御する場合の、最も効果的な強化スケジュールはランダム強化というのを学生の頃に学びました。まさにギャンブル、まさにマーブル。 -
トウショウトリガーさんがいいね!と言っています。