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2015/06/06 00:24
血統の片寄り 2
ちょっと知的に、思い込みを作り出してみましょう。
数列:1・3・5・7・○・11
○にはどんな数字が入るでしょう?
私なら迷わず9かなと考えますね。
数列:1・10・100・1000・○・100000
今度の○にはどんな数字が入るかと推理したら10000と答えてしまいます。
つまり、動物の脳には、都合よく連続する事象の結果を解釈して思い込む本能が備わっているのです。
何故そうなっているのかと言えば、新発見をする為に備わった能力と言う事でしょうね。
最初の話に戻って、キングカメハメハ産駒の好走を見る。
過去に同じ種牡馬が群発的に好走していた日の記憶を持っていた場合、
もしかしたら今日はキングカメハメハ産駒が連勝してしまうのではないのか?と想像が働く。
色々な人間が、色々な思い込みを抱き、それを実践して正しかった場合に新発見が生まれる。
そうやって失敗したり、成功したりを繰り返して人類の文明は発展して来たのでしょう。
私も、今回の種牡馬の連続性にソックリな思い込みを競馬初心者時代に抱いた一人です。
私の場合は、競馬のルールも詳しくない状態で、G1だけを暇がある時だけTVで観戦していて経験しました。
G1を勝つと、キャスターが優勝した○○号は、種牡馬○○の産駒と言うのでが、
私は血統なんて全く知らないし興味ないですから最初は気にしなかったのです。
しかし、ある時ふと同じ種牡馬の名前ばかり繰り返されている事に気付きます。
どうも毎回G1を勝つ馬の父は、サンデーサイレンスという馬と、トニービンという馬と、
ブランアンズタイムという馬ばかりなのです。
そして、流石に気になってしまって雑誌でG1の結果の血統を見ました。
すると2着にもそれら3頭の種牡馬が多いと気付きました。
(私は当時、馬連馬券に最も興味がありました)
そして、「G1競走は、この3頭の種牡馬ばかり来るレースなのでは?」という結論に至りました。
(今、その時代のデータを振り返ると、そんなに毎回は来てませんけどね^^;当時はそう思いました)
そして、それ以上は詳しく調べたりもせずに、次のG1では自然と3種牡馬の産駒を買っていました。
買う段階で気付いたのは、人気馬も多いが、案外、人気にならない3種牡馬の産駒もいる事です。
滅多に馬券は当たりませんでしたが、大きい配当を数回当てた記憶があります。
そして、外れた場合も自然に3種牡馬以外の、その馬の父を見るようになり、
次第に種牡馬の名前や産駒傾向を自分の中でストックする事になりました。
当時は、山野先生の血統事典の流行は終わりつつあり、金満血統王国や血統ビームなどの時代でした。
どの血統論も私程度の血統知識であっても、種牡馬の特性に焦点が当てられたものばかりだったので
スンナリと理解でき、あらゆる先人の知識を吸収する事ができました。
(結局は、あらゆる血統評論家の手法は見たのに、独自の血統論になってしまいましたが)
---つづく---