POGでのシーザリオの２０１３の評価をしてみる ２

「シーザリオの２０１３」の血統表から健康度合いを考えてみます。

全体的にインブリードが多いです。これは一般的に虚弱体質を招くと言われていますし、私もそう考えています。

しかも、高級そうな血統が多いので（サンデーサイレンス、キングマンボ、サドラーズウェルズなど）
そういう１流血統は天性のスピードを持っている＝速いが故に故障する危険性は高いです。
これは１流血統の代償なので、仕方ないと考えるしかないでしょう。

「シーザリオの２０１３」の血統表からは、やや虚弱で壊れ易い、
でも潜在能力が高そうな馬という健康評価になります。

ここでも逆転の発想をしますと、そもそもサラブレッドの血統構成はインブリードと高級なスピード馬で埋め尽くされています。
サラブレッド全てが、やや虚弱で壊れ易い馬だと言えるでしょう。
どんな血統のサラブレッドでも無事にデビューして無事にレースを使い続けられる可能性が低い生物だと考えると
そのリスクがやや高くなっただけであるとは考えられないでしょうか？

例えば、地方競馬の低価格な血統ばかりが出走しているパドックを見に行ってみれば分かります。
かなりの馬達が中央所属馬と同様に、
バンテージ、ソエ焼き、裂蹄保護テープ、裂蹄パテ、骨瘤、、、などなど治療した跡があるのが分かります。
持病持ちの馬なんて当たり前です。

相撲取りや、プロ野球選手や、プロサッカー選手の多くが怪我や故障を抱えているのと同じく
サラブレッドも全般的に、そうだという考え方もできます。
（人間よりも、他の動物よりも、サラブレッドが虚弱なのは事実ですが）


田原元騎手がサラブレッドの精密・精巧・繊細さをF-1マシンに例えていたをの思い出しました。
最速で走る為だけに、無茶なチューンナップをされた車。F-1カー。サラブレッドはそれと同じであると。
この例えは上手いなと思います。

その発言を私なりの解釈で考えると、F-1マシンは、低速で走るだけで壊れるし、
コーナーを曲がっただけ、時には、真っ直ぐ走っているだけでも突然故障する事だってあります。
ちょっとしたレース中の接触でもクラッシュしたりもしますよね。


特に、F-1マシンが低速で走れないというのは、
サラブレッドが長い時間横になって寝ると病気になってしまう事や、
ゴール直後に気を抜いて止まる際に故障発生してしまう事が多いのに被る気がしてます。
クラッシュするとほぼ廃車になるのも、競走馬が故障から蹄葉炎になる事で命を落とすのを想起させます。


要は、F-1チーム毎にマシントラブルの頻度は違いますが、
F-1マシンである以上は、どのチームのマシンにもトラブルに見舞われる可能性は
結構高いだろうという発想をしてもよいのでは？というのが私の提案です。

極論から言いますと、POG選択締め切りギリギリまで馬の健康状態はチェックするのは怠らないが
兄弟が５割無事なら、他の馬と同じリスクなのだと考えるのも1つの手ではないでしょうか。

でも、これはあくまでも私の考えであって、本当ならば、故障する兄弟の統計データを分析して
結論を出すのが正しいのかも知れませんね。（赤本とかにはそういうデータもあるのだろうか？）

---つづく---