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2015/07/31 22:34

トレヴ(変化04)

老化による硬化のメカニズムは説明したので、次は人間での例を書きます。


人間の老人の場合は、股関節の稼動域が狭くなる感じですかね?
スポーツ選手も股関節が老化から硬くなるでしょうし、全身の柔軟性も若い頃より大幅に硬くなってしまうようです。

皆さんが目にする実例としてなら、女子フィギュアスケートの浅田真央ちゃんや、安藤美姫さんが凄く判り易いです。
フィギュアスケートには、判別基準に最適な「片手ビードマン」という技があるのですが
浅田選手がスターダムに伸し上がった2005年当時は、なんの苦もなく天性の柔軟性を見せ付けていましたが
去年あたりの片手ビードマンは、もうこの技をやるのは無理があるなと思える程の硬化でした。

安藤選手も同様で、若い頃はなかなかの柔軟性で片手ビードマンをやっていましたが、
ここ数年ではこの技が出来なくなってしまいました。

浅田選手も安藤選手も、毎日、懸命に練習を続けていたでしょう。
その結果、体からは3回転半ジャンプやビードマンに大切な柔軟性は
靭帯・腱の酷使により硬くなって失われてしまいました。



極端な例を考えてみましょう。

上の画像を見てください。2体の木偶人形を書いたつもりです。
左の人形には芯に針金を入れて、右の人形にはゴム紐を入れたという設定です。
片手ビードマンをするのにどちらが向いているのかを想像して貰うと
判り易いのかも知れません。



競走馬の実例も見ましょう。

本当はどんな馬でも良いんですが、私は今回、ゴールドシップのレース映像を観ました。
重視して見たのはトロット(前脚の上がり具合)と繋ぎの軟らかさです。
やはり、デビュー時は凄い繋ぎの軟らかさですが、数年後を見ると脚捌きが普通になっています。
デビュー当時と今とでは、硬さが違うと言えるでしょう。
(逆に言うと、最近の走りはとても力強く見えます)


これで老化によりる硬化の説明がようやく終わりました。


トレヴが老化で硬化したと言いたい訳ですが、それが何故、年明け初戦で1着した事に関連するのかと言いますと
柔らかい馬は、古馬の年明け初戦は、負けるのが普通だからです。


柔らかい馬の古馬年明け初戦を並べてみましょう。


ジェンティルドンナ------------------------

4歳初戦 ドバイシーマクラシック2着

5歳初戦 京都記念6着


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ショウナンパンドラ------------------------

4歳初戦 大阪杯9着


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アドマイヤグルーヴ------------------------

4歳初戦 大阪杯7着

5歳初戦 大阪杯4着

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古馬の年明け初戦で負けるのは
日本競馬の重賞で活躍する牝馬の殆どが、しなやかな馬ですから、ありふれた光景です。

---つづく---

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