競輪
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2015/07/31 22:46
トレヴ（変化０６）
年明け初戦１着を見て、トレヴが硬くなったと考えるに至った理由は全部書き終えました。
ちょっとヨーロッパの超１流の父系を考察してみたくなったので
ここからは、トレヴの父と父父も、古馬年明けの初戦を見てみましょう。
トレヴの父は、モティヴェーター（Motivator、2002年 - ）
この馬の戦績は、無敗でダービーを圧勝した後に、
２着→２着→凱旋門賞５着
３歳で引退なので古馬のレース自体が見れませんね。
ダービーでの競馬を映像で観ましたが、先行押し切りでパワータイプの馬ですね。
血統を見てもモティヴェーターの母父ゴーンウェストと母母父シャーペンアップがそういうタイプですし、
ゴーンウェストなら３歳春まで連勝して、その後パッタリ勝てなくなるのもらしいです。
2005 Epsom Derby
https://www.youtube.com/watch?v=E1ZnYg-cJmQ
トレヴの父父は、モンジュー（Montjeu、1996年4月4日 - 2012年3月29日）
モンジューは、あのエルコンドルパサーのライバル馬でしたから、
私などよりも皆さんの方が詳しいかも知れませんね。
３歳時は、
仏ダービー１着 → 愛ダービー１着 → ニエル賞１着 → 凱旋門賞１着 → ジャパンＣ４着
ジャパンカップでこそスペシャルウィークの４着でしたが、凱旋門賞までほぼ無敵の快進撃でした。
そして、古馬の年明けからは、
タタソールズ金杯１着 → サンクルー大賞１着 → キングジョージ��&ＱＥＤＳ１着
古馬の年明け休み明け初戦のタタソールズ金杯を１着。
これは硬い馬の走りですね。
しかし、休み明けから３連勝で春は目標のキングジョージまで勝っています。
これが秋になると、
フォワ賞１着 → 凱旋門賞４着 → 英チャンピオンＳ２着 → ブリーダーズＣターフ７着
休み明けは硬い馬らしく１着するも、大目標の凱旋門賞は４着。
その後も格下相手に勝てなくなってしまいます。
このモンジューが秋に見せた姿は、硬い馬の典型的なパターンです。
硬い馬は基本的に、厳しいレース激しいレースに連続で耐える事が出来ません。
キングジョージは世界にモンジューより強い馬がいないというのもありますし
７頭立てのレースで、激しさとは無縁のレースでした。
2000年キングジョージ
https://www.youtube.com/watch?v=SB0QSZS6U54
しかし２度目の凱旋門賞は、１０頭立てで勢いに乗ったライバル馬も豊富でした。
凱旋門賞 2000
https://www.youtube.com/watch?v=Wt477zDox0k
その後に負けた英チャンピオンＳは、１５頭立て。
ブリーダーズＣターフは、１３頭立て。
激しいレースで苦しみます。
しかも、ローテーションが硬い馬には厳しくて、
10月1日凱旋門賞 → 10月14日英チャンピオンＳ → 11月4日(アメリカ)ブリーダーズＣターフ
この強行軍では、硬い馬というのは過去の経験から自分のローテ間隔を守りたいので
こういう厳しい変化には頭も体も着いて来れないのです。
（トレヴは流石に、この様な過酷な強行軍はしないと予想しますが）
日本には滅多に見れない硬くなって目標を勝てなくなるパターンですが、
オルフェーヴルの２０１３年シーズンで見てみましょう。
大阪杯１着 → 休養 → フォワ賞１着 → 凱旋門賞２着 → 有馬記念１着
古馬で年明け初戦の大阪杯で１着。
その後ケガだったか？なんだったかもう私の記憶力では思い出すのは無理ですが、春は休養で、秋はEUへ。
休み明けでもあるフォワ賞を１着。（このローテはモンジューと同じですね）
そして大目標の凱旋門賞は前年よりもパフォーマンスを落とす形で２着。
しかし、ここからがモンジューと違って、間隔を取って自国で引退レースの有馬記念を優勝しました。
古馬年明け初戦を１着する場合の考え方のコツをまとめます。
古馬年明け初戦を１着（ただし前走で負けている事）すると、硬さが出てきてるので
大目標は勝てない。（ただし目標のレースが激しいレースである事）
レース間隔は硬い馬は開いた方が準備万端なので良い。
---つづく---
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