マンハッタンカフェ産駒５

話を今回の本筋に戻しますと、マンハッタンカフェ産駒は
体育会系になる原因でもある、肉体の限界が来やすいという特徴を持っています。

それを一番解りやすく表現するとしたら、連勝馬だと思います。
連勝というのは、肉体の限界点に近付くという意味もあるでしょうから。

マンハッタンカフェ産駒の最高連勝はエーシンモアオバー５連勝です。
（※ちょっと古いデータを調べたので今はどうか分かりませんが）
ＯＰ特別を勝った程度の実績で、中央の重賞では勝てず、地方重賞でいくつか優勝している馬です。
マンハッタンカフェという種牡馬は、リーディングサイアーにも輝いていて、
Ｇ１馬も多数排出しているのに、連勝に関しては限界になるのが早いのです。

他種牡馬だと、体が弱いアグネスタキオン産駒でも、
４連勝ながらディープスカイ、レーヴディソール、ダイワスカーレットがＧ１を含めた重賞での連勝があります。

キングカメハメハ産駒ならロードカナロアなど、
ディープインパクト産駒ならジェンティルドンナ、ミッキーアイルなど

重賞を含めて連勝するのが当然なのですが、マンハッタンカフェ産駒で重賞を含めた連勝は３連勝止まり、
クイーンズリング、ルージュバック、トレンドハンター、サンディエゴシチー、などがいますが
その中でも一番頑張ったのは牝馬のトレンドハンターでした。



未勝利１着　→　５００万１着　→　フラワーＣ１着　→　桜花賞３着引退



体育会系の思想から、やや外れられる牝馬だからで、結果として肉体の限界が来てしまったようでした。


結論として、マンハッタンカフェ産駒は肉体限界が早く来ます。
しかし、ほとんどの場合、限界が来る前に自らで限界を決めて走りをセーブしますから、
Ｇ１などでは人気を裏切った走りに観察する側からすると映る訳です。

---つづく---