香港スプリント２０１６　予想１

コース概要から。


スタート地点は向こう正面の中間付近で、スタートしてから初角まで３００ｍ以上真っ直ぐ。
初角３コーナー〜４コーナーまで５００ｍくらいユッタリと曲がり続けて、
ラストの直線が４００ｍ程度。

日本のコースで比較すると、中山１２００ｍよりトリッキーさは無く、
札幌１２００ｍよりはややスタートが忙しい。そんなコース形態。

過去の香港スプリントをＶＴＲで観ても、ちゃんとハナ争いする距離が初角まであり、
１コーナーへ入ると自然と隊列は確定される。
４コーナー入り口から先頭へ並び掛ける馬がいる展開が多くて、
しかし、そういう馬でも逃げ馬まで４角では飲み込まない(飲み込めない)感じ。
後はハナ争い激化か、外国馬の逃げ馬を香港勢が潰しに早目に行ったら
差しも間に合うし、そうでなければ内の逃げ馬か先行馬が距離得を活かして
凌いでしまう。このような展開が多そうです。

イメージとしては、平坦な普通の１２００ｍコース。
平坦だけあって前に有利な展開だと、内を通る事が重要となりそうです。

内を通るのが展開次第で有利と推測されるイメージを持って、
枠順傾向からデータを見てみましょう。

ＪＲＡ公式のデータから
http://www.jra.go.jp/keiba/overseas/race/2016hkir/sprint/data.html

「ラッキーゲートは６番〔表１〕」

このデータだと、５〜７ｹﾞｰﾄまでが異様に良い結果ですね。
あと注目したいのが１ｹﾞｰﾄは死に枠。（単に弱い馬が配置されてばかりだったのかもですが）


香港スプリント
　　　　　1着　　　　　　2着

2015年　14ｹﾞｰﾄ　　　６ｹﾞｰﾄ

2014年　７ｹﾞｰﾄ　　　６ｹﾞｰﾄ

2013年　12ｹﾞｰﾄ　　　９ｹﾞｰﾄ　

2012年　６ｹﾞｰﾄ　　　５ｹﾞｰﾄ

2011年　６ｹﾞｰﾄ　　　５ｹﾞｰﾄ


内枠はテンが速い馬に揉まれて不利で、外枠は距離損やらで間に合わない場合もある。
そうなると中枠から前を射程圏に捕らえ易い馬の好走が多いという事でしょうか。

更に、２０年に一度の名馬であるロードカナロアをデータから差し引くと

　　　　　1着　　　　　　2着

2015年　14ｹﾞｰﾄ　　　６ｹﾞｰﾄ

2014年　７ｹﾞｰﾄ　　　６ｹﾞｰﾄ

2013年　------　　　９ｹﾞｰﾄ　

2012年　------　　　５ｹﾞｰﾄ

2011年　６ｹﾞｰﾄ　　　５ｹﾞｰﾄ

去年の逃げ馬だった14ｹﾞｰﾄ以外は、だいたい６ｹﾞｰﾄ前後ばかり。
2013年の2着馬９ｹﾞｰﾄだって、ロードカナロアが残り２００ｍ地点では前を差し切ってしまったから
追い込みが間に合ったというもの。

じゃあ、今年も６ｹﾞｰﾄ付近を買えば確勝かと考えるのは気が早くて
今年は日本の逃げ馬ビッグアーサーが香港勢から早目に潰される展開も有り得る。
逃げない場合でも、番手で逃げ馬の外に付けた場合、香港勢がワッと襲い掛かって
潰されるパターンもある。

展開は今年はいくつものパターンが考えられますから、事前には読めないし
過去の枠順傾向も安易には踏襲できないですね。
個人的な感覚では、６ｹﾞｰﾄ付近が連対する例年通りの展開になる確率は５０％くらいかな？と
睨んでますが、まだこの文を書いている時点では枠順抽選もされてません。

枠の話をまとめると、
枠が勝負の要になる場合と、ならない場合が有り得て、今年はどちらに転ぶかは謎。

---つづく---