香港マイル２０１６　予想１

コース図から見ても一目瞭然、沙田のマイルコースは香港国際競走の中で1番広々としています。

条件戦クラスだとスローになる場合も多いみたいで、香港マイルでさえも近２年は
スローペースになってしまっていますね。
香港スプリントと同様に、スタートから飛ばしたのでは最後まで息が持たないから
という面があるのかも知れないです。
それ程までに香港の芝、または、路盤はタフなのかも？



過去の優勝馬の適性グラフを見てみましょう。


スピ４　スタ７　パワー５　底力６　瞬発４　2015’モーリス
スピ６　スタ６　パワー６　底力４　瞬発４　2014’エイブルフレンド
スピ５　スタ５　パワー３　底力２　瞬発３　2013’グロリアスデイズ
スピ６　スタ６　パワー２　底力３　瞬発３　2012’アンビシャスドラゴン

印象としては、全体的に突出した適性でなく、まとまった均整の取れた適性のようです。
スピードとスタミナを同等近く持った感じ。


一番広々したコースレイアウトなので、前走レースは多種多様になってもおかしく無い筈ですが
ＪＲＡ公式のデータを見ると
http://www.jra.go.jp/keiba/overseas/race/2016hkir/mile/data.html


「ジョッキークラブマイル組が圧倒〔表６〕」によると、香港ヴァーズほどではない。
これには理由はいろいろあって、前走コーナーがあるコースでないとマイナスになるでしょうし
（馬券に絡んだ前走レースは何れもコーナーありのコースでした）
タフな沙田マイルＧ１を走り切るには海外輸送はマイナス影響があるのかも知れない。
そして、そもそも強いＥＵのマイラーは香港マイルへは来ないとか、
アメリカのマイラーは右回りの問題があるとかがありそうですね。
マイラーはコーナーを高速で回るし、多くても２回しかコーナーを回らない点が
長距離馬との違いが出るのだと思います。

よって日本の安田記念とマイルＣＳからの馬は、そこそこは走ってます。



次はＪＲＡ公式のデータの枠傾向を。「外枠が優勢〔表１〕」

去年、枠順抽選を見てマイルコースだけが異端の外枠有利である事は見抜いていました。
そうなる理由は断言は出来ませんが、恐らく引込み線スタートにあるでしょう。
（沙田１８００ｍは、もっと引込み線の奥からのスタートなので、これをデータで見れば
仮説が正しいのかが証明可能ですが、面倒なのでやりません）

兎に角、香港マイルの過去の傾向は外枠有利。これがファクトです。
香港マイルのコースがタフなコースで、一息入れたいという面からも
差す競馬をするタイプは、外枠から揉まれずに行けると息が入りやすいのかも知れないですね。

---つづく---