ベルモントステークス　追加考察２

●2017年6月10日ベルモントパーク６Ｒ　ジャイプル招待Ｇ３芝８ハロンで
　走破時計　1:05.67　を計時

ベルモントＳ当日のレース生中継をニコ生で観ていたのですが、６Ｒ芝で1分5秒67という
ワンダーミラクルな時計が出ていました。

どうもニコ生コメントによると、タイム計測開始位置が特殊だから速い時計なのだと
いう指摘が多かったです。（※ニコ生なので情報に信憑性は低いですが）

確かにそれはあるかもなと私も思いました。
そこで考えたのは、もしタイム計測位置が原因なら本当のタイムはどの位だろうかと。

仮定の仮定に基く推論にはなってしまいますが、
日本式ではスタートから暫くしてからタイム計測位置があるので、ゲート位置から
マジメに八百長なしで時計計測する国と比べた場合は、約0.5秒〜1秒の間くらい
日本の時計が速いという定説があります。

私は日本に厳しいので日本の時計は実質1秒速いとしています。
（2000m中距離なら1.5秒、2200m以上の長距離では２秒日本が速くなっているとしてます）

ですから私が凱旋門賞などのEU長距離の時計を日本式でラップ分析する場合には
スタートの１ハロン目から2秒差し引くやり方で同列に比較しています。


説明が長くなりましたが、ベルモントパークの計測位置が最高に速く出る設定だとすると
スタートしてから最高速度に乗った地点から計測が開始される地点に設置されていると
考えれば良い筈ですから、日本のラップの１ハロン目と２ハロン目ラップの落差を考慮した場合

（良馬場、好時計決着の1200mG1）
2016年高松宮記念　　　　ラップ　11.7　-　10.1　-　10.9　-　10.8　-　11.1　-　12.1

2016年高松宮記念　　　　ラップ　12.1　-　10.8　-　10.7　-　10.7　-　11.4　-　12.2

2016年スプリンターズＳ　ラップ　11.8　-　10.5　-　11.1　-　11.2　-　11.2　-　11.8

2013年スプリンターズＳ　ラップ　11.9　-　10.5　-　10.5　-　11.0　-　11.3　-　12.0

2012年スプリンターズＳ　ラップ　12.0　-　10.1　-　10.6　-　11.2　-　11.3　-　11.5


日本の1200mG1でも、スタートからトップスピードに乗るのに計測開始位置では不十分で
おそよ平均で1.5秒程度のロスがあると解ります。

アメリカのラップは４００ｍ毎なのでその部分は見えないですが、

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ジャイプル招待の400m毎ラップ　21.43　-　21.61　-　22.63

2016年高松宮記念400m毎ラップ　21.80　-　21.70　-　23.20
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恐らく同じ加速ロスがアメリカ馬にもあるとして、その時計ロスの分を計測開始位置を先へズラしているのだと
したら、日本より1.5秒速く時計が出ると考えるべきではないでしょうか。


　　結論：ベルモントパークは日本式に変換するならタイムを1.5秒加える。



参考として当日の芝の時計データを付記しておきます。

６R　G3　６ハロン　1:05.67
８R　G1　１マイル　1:32.12
10R　G1　10ハロン　1:59.97（Inner turf：芝内コース）
12R　AOC　９ハロン　1:45.97（Inner turf：芝内コース）

　　※AOCは、ALLOWANCE OPTIONAL CLAIMINGの略
　　　　　海外競馬の基礎知識　１．レースの種別に関して
　　　　　http://lunameiba.blog.enjoy.jp/jp/kiso.html
　　　　　第３章　レースの種類
　　　　　http://www.geocities.co.jp/Athlete-Crete/1779/class.html
　　　　　※こういう海外の基礎知識は凄く面白いので是非御一読を



走破時計が1.5秒速いだろうというのは解りましたので、当日のレースに1.5秒を補正してやります。


---つづく---