宝塚記念　２

私が陰謀論で書きたいのが最後の１つ。
他陣営は、今回もキタサンが楽に走れると見透かしているのでは？と私は思うのです。


でも、その前に安田記念のイスラボニータの展開の話から。

イスラボニータは、鞍上がG1を連勝中のルメールでした。
私は同馬を予想で高評価してしまったのですが、１番人気８着。
高評価した理由は高速馬場の緩い流れで、切れ味勝負なら好位からスパッと切れるので
得意だろうと思ったのでした。
しかし、実際のレースはそこそこのペースで流れ、ルメールはイスラ向きの流れより速いのもあって
途中でワザと位置取りを下げて差し競馬で勝負しました。

でも、それは今年のオークスとダービーでルメールが使った直線へ向くところでのヨコの位置取りを捨てる事になります。
先行や好位からの競馬ならヨコの位置取りは、ほぼ自由に選択できますが
差し馬はどうしても馬群との兼ね合いがありますから。

私個人としては、ルメールのオークス、ダービーでやった４角曲がり終え〜直線を向くまでの
ワザと外へ向く乗り方は絶賛モノですが、他の騎手、特に安全第一JRA生え抜き騎手には面白くない
であろう事は想像に難くありません。

実際に、JRAジョッキーはその腕の無さから、ルメールの外へ向く煽りを食らって
他馬とぶつかるロスが多かったです。

ここまでグレーゾーンぎりぎりの技でやられたら、競馬村の閉鎖的思想で見ると、そろそろ生意気な
ルメールを懲らしめて然るべきと騎手間での闇の通達が行われるのではと私は安田記念の予想では考えました。
でも、イスラは先行馬。
先行馬なら囲まれて潰される確率は低いし、JRA生え抜き騎手というのは、何故か１番人気馬には
無茶な競り掛けや削りを滅多に使いません。
だから、今回もスッーと先行されてルメールに軍配が上がるかなという読みでした。

差しに回ったイスラ＆ルメールだったので、私は俄然、誰がルメールを囲んで負かすのかを凝視しました。
やってくれたのは（ちょっと記憶が曖昧なので間違っているかもですが）松岡正騎手でした。
極めて自然な形で自分の最善の進路を取りつつも、外から被せ続けてイスラを封じ込めてます。上手いです。

本来、１番人気馬はこれくらいマークされて当然です。

でも社台系馬のイスラを封殺するということは、今後は社台系から乗せて貰えない事に成りかねないので
（空気読めない外人と地方出身騎手以外は）普通は出来ませんが、松岡正騎手は社台系ジョッキーでは無いと言う事でしょう。

２０１２〜２０１６年で調べてみました。　

吉田家系も騎乗依頼は無い訳じゃないけれど、少なくて

　　　　吉田照哉　（０-０-１-１１）
　　　　吉田哲哉　（０-０-０-３）
　　　　社台レースホース　（０-１-２-２３）

こういう付き合いですから、松岡正騎手に後顧の憂い無しですね。



そういう騎手バトルが、G1で連勝して目立ったルメールが１番人気で挑んだ安田記念にはありました。

そして、ルメールからこれも派生するのですが、もう一つ去年から続くG1での騎手バトルが存在します。

もう、既に競馬ファンの記憶からは消え去ったのかもしれませんが、去年の有馬記念です。
あのレースでは、ルメールがもう一人の友達外人とコンビを組んで武豊キタサンブラックを倒したのでした。

直後、武豊はコメントで外人コンビにやられた的な発言をします。
それは普通ならオフレコで永遠に闇のままなのでしょうけど、武豊と非常に懇意にしている
ジャーナリストによって広まりました。

※ここからは私の想像です

有馬１番人気馬は、凄く多くの人が馬券を購入していた事でしょう。
その馬が負けて、馬券で損をした人も多数発生しました。
そして損した人が、後日、外人コンビにやられたせいで馬券が外れたと知る事になったら
１００人中１人くらいの割合でJRAに抗議したかも知れません。

JRAは、というか、あらゆる主催者団体は多数の抗議には弱いです。


---つづく---