宝塚記念レース後のコメントを読んでみた　２

サトノの動きで先行馬３頭は全て苦しくされました。

この時点で弱い馬なら馬券圏外確定ですが、そこは天皇賞春２着の実力馬。
それだけでは敗北確定とはなりませんが、追い討ちに、当日の馬場が内目を避けるような馬場でした。

すると３〜４角では、内を開けて回るシュヴァルに内ラチ沿いから２頭ほど迫る馬がいたのです。
そしてシュヴァルの外にはシャケトラとキタサンが被せて来ます。
内から２頭、外からも２頭迫って来る挟み撃ちみたいな攻撃を喰らってしまってはどんな逃げ馬でも
心が折れてしまいますね。

私だったら内が悪くても逃げるならコーナーだけはラチ沿いを選ぶけど、
まぁ、それでも負けてたでしょう。本当に内は馬場が中目と比較して良くなかったみたいですし。


余談ですが
福永騎手はシュヴァルグランに乗る場合は、結構、積極的な位置を取っていて
２０１６年の有馬記念では４角５番手の位置取り。
この時も私は驚いて、４角から明らかにサトノダイヤモンドに外から早目に被せる動きで
武豊をフォローに回ったなというのが見え見えでしたが、福永騎手らしくない
大胆な攻撃にルメール＆サトノはだいぶ疲弊させられてました。

そして、２０１７年の阪神大賞典では４角２番手。
これも早目に強気のマクリで福永騎手らしくない積極性です。
完全にサトノダイヤモンドに目標にされてしまってますけど、ここが本番ではないので
トライアルの乗り方としては問題はないでしょう。

２０１７年の天皇賞春では４角３番手。これは武豊をフォローする位置取りの意味が多分にあって、
武豊には絶対に並び掛けようとはせず、しかも内と外から上がって来ようとする馬を防ぐ役割を果たしています。
特に内への締め付けは強烈でしたね。
ワンアンドオンリーとアドマイヤデウスは、この動きに苦しめられました。


こんな感じで福永騎手はシュヴァルに乗るときはやけに積極性があるとは思ってはいましたが、
それにしても、最初からハナも考えのひとつにあったとは読めませんでした。


---つづく---