２０１７　８月１９日　札幌　１R　　Jモレイラの魔術　　　　躓いた事案

今週から、マジシャン・Jモレイラが日本競馬に参戦という事で、
早速、マジックを観たくてモレイラが乗る今日の札幌１RのVTRを見ました。

いきなり、Jモレイラの魔術炸裂でしたね。

そして、同じレース内で事故未遂もあったので、それもありがちな事案という事で
過去にも同じ事を書いてますが、また書いておこうと思い立ちました。


先ずは事故未遂から。

裁決パトロールビデオ
http://web-cache.stream.ne.jp/web/jra/onetag/subwindow.html?movie=jra_seiseki/2017/0819/201702010101p&type=2&thum=&id=1

ビデオでも解る通りですが、 ▲ 横山武史 騎手の馬が、躓いてしまってますね。

この原因は、内のピンクの帽子の黛弘人騎手にガンッと外へ弾かれて
それで前に居た青帽☆ 小崎綾也 騎手の馬の後ろ脚と▲ 横山武史 騎手の馬の前脚が接触して、大きく躓きかけたのが解ります。

そして、黛弘人騎手も白帽の内田博騎手が強引に割り込もうとした事で、そとへ地味にですが押し出されていますので
決して黛弘人騎手に悪意があったとかいう訳ではないですね。

しかし、事故の本質的な原因はちょっと違うところにあります。

以前にも同じ事を書きましたが、馬がもっとも躓き易いのが、前に居る馬の後脚と、後ろの馬の前脚の衝突ですから
後ろの馬は前の馬との車間距離を、衝突しないように保たないと危険なのです。

今回の場合は、レースの流れを少し前から見ると、▲ 横山武史 騎手の馬と☆ 小崎綾也 騎手の馬は、
横に並んで競った状態で走っていたところに、▲ 横山武史 騎手の馬はガツンと外へ弾かれて、
それで☆ 小崎綾也 騎手の馬が前に抜ける形になった瞬間なので、車間距離を注意する暇は無く
▲ 横山武史 騎手は全く落ち度はありません。

敢えて言うなら、☆ 小崎綾也 騎手が少し内へ行っているので、それは不注意だったでしょう。
真っ直ぐに走っていれば、躓く事案は起こらなかったと思います。
当たり前ですが他馬を抜き去る時には真っ直ぐに走らないと危ないですから。

でも、落馬事故にならなくて何よりでした。


因みに、似たような事案でしたら、これでしょうかね。

京都大賞典ナリタトップロード落馬
https://youtu.be/ahKKG9v2HG0?t=113





で、今度は一転して、同じパトロールビデオ内の高等なマジックの話。


裁決パトロールビデオ（※Jモレイラは黒い帽子の馬）
http://web-cache.stream.ne.jp/web/jra/onetag/subwindow.html?movie=jra_seiseki/2017/0819/201702010101p&type=2&thum=&id=1

観ていただければ一目瞭然ですが、Jモレイラは狭い逃げ馬と緑帽の馬の間にこじ入って
きっちりと勝ってますね。

まぁ、中堅〜若手がこれをやると逃げ馬の勝浦騎手から後で文句を言われるのでしょうけど
流石にJモレイラに文句を言える騎手は日本人騎手にはいないでしょう。
そもそも、チンタラ走っている中央騎手が悪いのですし。

日本競馬は直線で内１頭分を空けて走る（安全確保？）風習があり、これがある限りは
内の差し馬が多少強引に体を捻じ込んで馬群を割っても、捻じ込まれた馬の行き場があるので
馬群を割るのが天才的に上手い騎手なら事故を引き起こさずに走れてしまいます。

逆説を言うと、内１頭分を空けて走らなければ、他の馬もタイトに走ってくれた場合、
内の差し馬は絶対に体を捻じ込めません。

私も逃げ馬にタイトに直線で走れとまでは言いませんが、せめて、内を空けるのは
1頭分よりも小さいスペースにしてくれないと、、、、

魔術師にわざわざ種と仕掛けを用意してあげる必要は無いと思うのだが＾＾；