スマートフォン版へ

マイページ

628件のひとこと日記があります。

<< サートリストラム と ザビール 1 (豪... ひとこと日記一覧 サラブレを無料部分だけ読んでみた... >>

2017/08/24 23:04

サートリストラム と ザビール 2 (ヤマニンバイタル)

豪の大種牡馬サートリストラム産駒が1990年代に中央競馬で走っています。
データで調べられる範囲では15頭くらい日本に導入されていて、13頭が中央のレースに出走していますね。

日本で走ったサートリストラム産駒の代表馬は、ヤマニンバイタル

詳しいプロフィールは、ヤマニンバイタルの馬名をクリックしてリンクで見て貰うと解りますが、
ヤマニンバイタルの生涯戦績は超安定しています。

唯一、掲示板を外したレースは1度だけ使ったダートのレースなので、豪州や新国は芝競馬が主流ということで
ダートは苦手だったのでしょう。
ダートの着順を無視すると、全てのレースで掲示板を確保しています。

この安定性はヤマニンバイタルの能力が高かったのが理由です。

ヤマニンバイタルは、半兄がニュージーランドギニー勝ちのG1馬で、
父は豪州の大種牡馬ですから、半兄以上の競走能力だったのかも知れませんね。

しかし、重賞では2〜5着までしか走れていません。
これは当時のマル外馬にありがちな現象で、日本の芝が合わないか、レースの流れや展開が合わないから
OP特別までは絶対能力で勝てても、重賞では決め手に欠く結果になるというものです。

ヤマニンバイタルの場合は、父の血統がサンデーサイレンスブライアンズタイムと同じターントゥ系なので
日本の芝が合わない筈はありませんから、レースの流れや展開が苦手だったと考えられます。
実際、当時のマル外馬にありがちな先行脚質。日本の差し競馬に不向きだったのでしょう。


あと、余談ですが
最近タニノフランケルの話で、大事に馬が完成するまで待ってからレースを使い始めるという
手法を私が提言していますが、この馬は体質面で弱いところがあったようで、デビューは3歳8月21日ですね。
勿論、オセアニア圏は南半球という事で生まれが半年遅い(10月2日)ですからそれも考慮しなければいけないですが
それを含んでも大事に使い出されていると感じますね。
馬主にとっても陣営にとっても外国から輸入した高級な期待の良血馬という扱いだったのでしょうね。

時代は変わりますがキンシャサノキセキという豪州産の逆輸入版フジキセキ産駒が、
やはり半年遅い生まれ(9月24日)でしたが2歳12月にデビューしています。
勿論、初戦から連勝しているように調教でやれると確信があってデビューしたのは解りますけど
3歳春頃に日本産馬との成長の差や使い詰めの悪影響で一時期は頭打ちの成績に萎みました。

当時、私は馬の成長を待てなかったからだろうなぁと思ったものでした。
最終的にはキンシャサは高松宮記念を連覇する程、古馬で大活躍でしたから、結果オーライなんでしょうけどね。
でも、私からしたら、ほらね6〜8歳で能力全開じゃないか。
使い方がおかしかったんだよと思ったものです。(私も結果論ではありますが)


話をヤマニンバイタルに戻します。
ヤマニンバイタルは重賞では今一歩でしたが、能力は高そうな生涯戦績でした。
生涯で脚元の故障に悩まされていたようで(良血馬にありがちなパターンですね)6歳時に1年ぶりのレースを1度使って
4着なのにヒッソリと競走馬を引退しています。
(この馬も、もっともっとデビューを遅らせれば良かったのだろうか???)


引退後は、その良血を見込まれて新国で種牡馬入りします。

父サートリストラムも競走馬としては3流だったが種牡馬としては成功したように、
ヤマニンバイタルも4頭のG1馬を輩出しました。


ヤマニンバイタル産駒、最後の大物フーショットザバーマンWho Shot Thebarman)は
新国の最高峰レースであるオークランドカップ(日本で言うなら天皇賞春)を優勝しました。同馬はその後、豪州で長距離路線を歩み惜しい競馬を今も現役で繰り返している。

ただしヤマニンバイタル産駒の活躍馬はいずれも牝馬かセン馬だったので、ヤマニンバイタルに後継はいないです。


つづく

お気に入り一括登録
  • トリストラム
  • ヤマニンバイタル
  • リック
  • サンデーサイレンス
  • ブライアンズタイム
  • タニノフランケル
  • キンシャサノキセキ
  • フジキセキ産駒
  • フーショットザバーマン
  • Who Shot Thebarman
  • オーク
  • ランドカップ

いいね! ファイト!

  • 星星星さん

    つづき

    私は、これまで長年日本馬陣営もラビットを用意しろと提案し続けて来たので。
    できれば3頭くらいラビットがいたらベストでしょうけど、流石にそれは用意が大変過ぎますよね。社台系の全面バックアップでもないと無理そう。

    2017/08/26 18:47 ブロック

  • 星星星さん

    カサマツクンさん、コメントありがとうございます。

    あとひと月ちょっとで凱旋門賞ですね。
    キタサンブラックの不参加は本当に残念だったですね。
    極端な話、日本でも種牡馬として微妙な扱いになってしまうでしょうから、
    いっそフランスで種牡馬入りしてみるのもキタサンブラックの為だと思いましたが
    やっぱり国内のG1でまだまだ賞金を稼いだ方がマシだと考えたのかなぁ?

    一方では日本で走ると、日本の競馬ファンの中には北島さんの来場とかで楽しめる人もいるのでしょうけどね。

    去年の凱旋門賞の記憶が全く残っていなくて調べたら、日本からはマカヒキが挑戦して、優勝したのはファウンドという馬だったようですね。

    去年は日本馬はマカヒキ1頭出しでしたが、今年はラビット役に成る可能性が高いサトノノブレスも出る予定ですから、サトノ馬主や関係者のヤル気は高く評価したいです。

    私は、これまで長年日本馬陣営もラビットを用意

    2017/08/26 18:46 ブロック

  • カサマツクンさん

    フランスのシャンティイ競馬場で行われる凱旋門賞(GI)に出走予定のサトノダイヤモンド(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)及び、サトノノブレス(牡7歳、栗東・池江泰寿厩舎)の2頭が、フランス、シャンティイの小林智厩舎に到着したという記事を見ました。 日本馬の参戦は やはり楽しみですね。それにしても キタサンブラックもいたら 逃げて面白かったのに 残念ですね。

    2017/08/26 17:15 ブロック