余談　　（闘志７）

-----ちょっと余談を-----

三冠馬オルフェーヴルは、競走に勝つ事に闘志を燃やす馬でしたが、
その次に騎手を振り落とす事に闘志を燃やすという、闘志の良い面と悪い面、両方を１つのレースで出す馬でした。

2012年の阪神大賞典での暴走。

あれは、遂にオルフェが４角を待たずに道中で全馬交わせば、競走にもっと圧勝できると気付いてしまった瞬間でした。

オルフェは向こう正面で先頭に立ちます。
ステイゴールド産駒のオルフェには、１４００ｍ以下でスタートからハナ争いに加わるようなスピードはありませんでしたから念願の道中先頭だった事でしょう。
凄く快感だったでしょうね。
逸走気味になってから、再び馬群を発見した時の、まるで童話「ウサギと亀」のウサギの様にシマッタ！と思って馬群を捕まえに行く姿。

このレースから、闘志がある馬にとって、他馬に対して圧倒的な能力差を持つ事が、レースで空回りを誘発するのが分かります。

きっと、相手はちょっと自分より弱い程度が、闘志がある馬にとっては良いのでしょうね。

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