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2014/08/14 22:36
マイネルアイザックで考える (闘志16)
7割方のステイゴールド産駒は、真剣に走る事なく中央から去って行ったとも言えると思います。
でも、それでも3割は勝ち上がっていますし、その中には、重賞で活躍するような大物もステイゴールド産駒には多数います。
ここからは、それらのステイゴールド産駒達がどうやって勝つのかを考えます。
まず、ステイゴールド産駒の1000万クラスを勝った馬達の一部を並べて見ます。
初勝利 2勝目
マイネルアイザック 9戦目 14戦目
マイネルジェイド 13戦目 15戦目
コアレスドラード 8戦目 11戦目
オーヴァージョイド 6戦目 16戦目
スマートリバティー 10戦目 19戦目
これは一部なので、新馬勝ちや、デビュー3戦目で勝ち上がっている馬もいますが、
基本的には、初勝利も2勝目も使い込んでからというパターンが多いです。
理由は、適距離のレースが少ない事と、適距離のレースでも、スピードのある馬の方が下級条件は勝ち上がり易いからでしょう。
でも、1000万クラスともなれば、長距離ではスタミナ勝負にもなりますし、ある程度の闘志が無いと勝つのは困難ですから、
ステイゴールド産駒の場合は、他種牡馬と違って、3勝目を挙げるのは早いんじゃないでしょうか?
(面倒なのでデータは採りませんが)
マイネルアイザックを例にすると、
初勝利9戦目、2勝目14戦目、3勝目17戦目、4勝目23戦目
この戦績を闘志の面から考えますと
マイネルアイザックの闘志は、デビューから暫くは空回りし続けます。
5戦目で2着した時は、2200mの稍重馬場でスタミナがこれまでよりも要求されたのでしょう。
ここでマイネルアイザックはバテたスタミナの無い他馬を抜き去るのは、少しは快感だと感じたのでしょうか。
そして、次の6戦目が逃げたのもあって、闘志的に空回りしなくなったのでしょう。安定した着順になります。
(しかし、スピードのないステイゴールド産駒が、外枠から前の位置へ行くと、テンの無理が祟ってジリ脚になって負けがちです)
内枠から先行して、得意のスタミナ勝負のバテ比べを利して、9戦目で初勝利。
でも、2勝目はステイゴールド産駒としては特殊で、前走(13戦目)にハイペースを先行しようとしてが上手く付いて行けずやや位置取りを落としてしまったので
次のレースはスローで楽に先行出来て、気分良く走れたのもありますが、主に展開利で勝ったものです。
そういう恵まれて勝った馬は、上のクラスでは勝てなくなるのが普通ですが、この馬にはスタミナという武器があります。
2600mという条件戦では過酷な長距離でスタミナを生かして3勝目を挙げる。
そのレースでは差していました。
他馬がバテたところを自分はバテないで差せる。
これはマイネルアイザックにとって、なかり爽快な出来事だったと思います。
先行するには多少辛い面を含みますが、このバテた他馬を差しきるというのは、ステイゴールド産駒にとって楽な展開だからです。
これは面白いとなる訳です。
3勝目VTR
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4勝目VTR
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3〜4勝目のマイネルアイザックのゴール前での闘志たるや、「コイツ、楽しんでやがる」そんな感じです。
しかし、マイネルアイザックは、3勝目で差せる事が判明した後も、直後に差す競馬で2連敗した事もあって
基本的には先行する競馬を騎手が選択しています。
(4勝目はスタートも下手な幸騎手のお陰でチョイ差しの位置取りになったのでした)
先行させる競馬を私は否定はしませんが(寧ろ基本的に先行するのは良い事だと思っています)、ことステイゴールド産駒とっては、折角の決め手がジリ脚になってしまうので損してるなと考えます。
---つづく---