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2014/08/26 19:50
血統から見るエルコンドルパサーとグラスワンダー (臆病1)
血統を語る場合、読んで貰う相手を、どのレベルの知識に設定するのかは、凄く難しいです。
血統知識が少ない人の場合は、突然、血統の基礎を省略して語られると、意味不明でしょう。
逆に、血統に詳しい人に読んで頂く場合は、基礎知識を説明しながら書かれると、
飛ばし読みされる程度の価値の薄い内容になってしまいます。
それで悩みましたが、前回の闘志で、アメリカ系という大きなゲシュタルト(まとまり)で血統を括った時と同様に、
今回も、括りを大雑把にしてみようと思います。(血統論としては、ボヤけてしまいますが)
この書き方だと、血統解説が簡潔に済みそうですから。
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エルコンドルパサーの父は、キングマンボで、EUで活躍した馬です。
母父は、サドラーズウェルズで、こちらもEUで活躍した馬です。
■キングマンボ
仏2000ギニー、セントジェームズパレスS、ムーラン・ド・ロンシャン賞
■サドラーズウェルズ
愛2000ギニー、愛チャンピオンS、エクリプスS
■ヌレイエフ
英2000ギニー(1着失格)
■シアトルスルー
米3冠
血統判断としては、かなり乱暴に簡略化しますすが、
結論としては、エルコンドルパサーはEU系血統という事になります。
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グラスワンダーの父は、シルヴァーホークでEUでそこそこ活躍した馬でした。
そのシルヴァーホークの父は、ロベルトでEUで活躍した馬です。
グラスワンダーの母父は、ダンチヒで米国で活躍した馬です。
■シルヴァーホーク
英2000ギニー5着、英ダービー3着、愛ダービー2着
■ロベルト
英ダービー、ベンソン&ヘッジズGC、コロネーションC
■ダンチヒ
米で3戦全勝(2つのレコード勝ち)
また簡略化しますが、結論としては、グラスワンダーはEUと米国を半々で持つ血統とうい事になります。
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比較対象として、アメリカ系代表のエーシントップを見ます。
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エーシントップの父は、テイルズオブザキャットで米国でそこそこ活躍した馬でした。
そのテイルズオブザキャットの父は、ストームキャットで米国で活躍した馬です。
エーシントップの母父は、アンブライドルズソングで米国で活躍した馬です。
■テイルズオブザキャット
米でG2勝ち(G1では2着まで)
■ストームキャット
米でヤングアメリカS
■アンブライドルズソング
米でブリーダーズCジュベナイル、フロリダダービー、
結論としては、エーシントップは米国血統という事になります。
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この比較から
エルコンドルパサーとグラスワンダーは、エーシントップと比べた場合、
明らかにアメリカ系血統要素が少ないという事が言いたいのです。
ですからスピードと闘志が、その分だけ薄いと考えられます。
その考え方を発展させますと、闘志で書いて来ました通り、スタート抜群ではないと言えますし、
反面で、ゴール前が嫌いになる可能性は少ないとも言えます。
これから語ろうと思う、エルコンドルパサーとグラスワンダーは、アメリカ系血統の馬では無いと言う事です。
最初にエルコンドルパサーの主戦を務めた的場均騎手は、怖がりな馬であると発言していた記憶があります。(昔の記憶なので間違っていたら、ごめんなさい)
グラスワンダーの方は、2歳当時から、主戦の的場均騎手の指示を確実に聞く、気性の良好な、操縦性が高い馬として話題でした。
---つづく---
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星星星さん
新馬のオッズが侮れないのは同意です。
私も新馬予想はやらなくなって長いです。
昔、新馬を買っていた頃の考えを日記にまとめてみますね。 -
hajacoさん
札幌デュランダルでしたっけ?
まあ、そんな知識ですww -
hajacoさん
ある意味サンデーサイレンスを頂点とした日本馬の血統、
そういうのを確立したからでしょうね。
血統理論は本当に難しいです。
私は新馬戦に手を出さないのですが、
実はいつもやりたくてウズウズしてるんですw
でも、例えばバクシンオーの子だから札幌1200、とか、
ディープの子だから新潟1600とか、
こういうの買うのは怖くてしゃーないですw
新馬戦の馬券って、血統理論に基づいて、
稽古のタイムを分析したりしてオッズが決まっていくんでしょうが、
人気通りに決まるレースも結構多くて、
オッズ舐めるべからず…とかいつも考えてますよw -
星星星さん
---途中で切れちゃったので続き---
昔は、日本で活躍したG1馬が父の馬なんて、上級条件には滅多に居ませんでしたから、馴染みがあるという意味では、分かり易くなりつつあると思います。 -
星星星さん
hajacoさん、いいね!とコメントありがとうございます。
血統は取っ掛かりが難しいので、混乱するお気持ちよく分かります。
私も最初はそうでした。
その原因は、血統は正解がまだ解明されていないからで、あらゆる仮説が乱立している現状だからだと思われます。
血統=DNA(ウマゲノム)の完全解読解明がされれば、最終結論となり、正解が判るのですが、それはまだ本格的に着手されていないようですから本当には誰の仮説も証明されていないと言えると思います。
でも、日本競馬だけに限れば近年は単純化してまして、ほとんどの競走馬の父は日本で活躍したG1馬ですから、
その父の特徴に、母父の特徴を併せて考えれば、だいたいがその通りの競走馬イメージだったりします。
例)父ステイゴールド 母父メジロマックイーン
この配合なら、芝2000m以上向きのスタミナ馬でHペース向きだろうな、とかです。
昔は、日本で活躍した -
hajacoさん
しかし面白いもんで、
アメリカ産の馬がEUで革命を起こし、
EU産の馬がアメリカで革命を起こす。
前の日記で近いことを書いておられましたが、
こうやって見るとやはり世界はつながってなきゃイカンなとか
哲学的な方向に行きそうになりますw
こういう血統の話はものすごく興味があるんですが、
本当にどこからどこまでがどう考えたらいいのやら、
頭痛くなってくるんですよね。ww
キングマンボ、サドウェル、シルヴァーホーク、ロベルト
全部産地はアメリカですが、俺もレース映像見てみると印象はEU的です。
馬の気性の影響もEU的なんでしょうか。
やっぱり頭痛くなってきますww
・・・しかしノーザンダンサーって凄いっすね。。。 -
hajacoさんがいいね!と言っています。