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2014/08/27 20:57

馬体  (臆病2)

エルコンドルパサーは怖がりな馬で、グラスワンダーは操縦性が高い馬でした。

それらの特徴は、闘志が多い馬と、大きく違うのは、想像に難くないでしょう。
闘志がある馬が怖がりだなんてオカシイですし、暴走機関車に例えられる様な馬に、操縦性の高さなんてある筈がないですから。

エルコンドルパサーグラスワンダーは、アメリカ系血統より闘志が少ないからこそ
この様な違いが出るのですが、その性質のメカニズムから考えて行こうと思います。


サラブレッドの祖先である、野生のアラブ種?は、きっと中東の草原に暮らしていたのでしょう。
比較的大型の草食動物ですから、天敵は、よく分かりませんがライオンやチーターやヒョウとかになるのでしょうか?

野生の馬は、群れを成し、草原の草を食べ、天敵から身を守る生活をしていたのだと思います。
その厳しい野生での生存競争に勝つ為に、アラブの先祖が身に付けて来た、進化の過程で得た凄い能力を
(皆さんの方が私などよりも詳しいでしょうが)振り返ってみます。

・脚が凄く速い
奇蹄目(今、ググった)と言うらしいですが、要するに馬は、速く走る為に脚の先の着地面が爪なんですよね。
人間でも短距離走では爪先を活用したりしますが、
馬の祖先は、指を無くしてまででも、天敵に追い付かれないように速く走る必要性があった証拠ですよね。

・夜目が利く&少ししか寝なくて良い
夜中に、寝込みを襲うのがヒョウやハイエナなどの忍び寄りを必殺技とする天敵の常套手段でしょう。
だから、馬は短い時間しか寝ない習性があるようですし、暗くても平気で見えるらしいです。
反面、長く寝転がると腸捻転などの病気になり易い難儀な体質のようですし、
夜目が利く代償として色の識別は多くないらしいです。
人間で言うなら、暗視スコープを使うと2色程度になる替わりに、暗くても見えますし、
似たような、別の例えを使うならサーモグラフィーで視界の物の温度を色で表現した場合、
その物体は輪郭が判る程度にしか見えなくなる。そんなイメージでしょう。

・耳が360℃動く
これも天敵の気配に常に注意する為でしょう。
サラブレッドが、よくちょっとした物音に動じてしまうのは、物影に潜んでいるかもしれない天敵への警戒だと思われます。
余りにも音に驚く馬の場合は、メンコに耳当てが付いている物を装着してますよね。
そして耳は360℃だけでなく、上空の音もキャッチしているのかも知れないですね。コンドル?とか?

余談ですが、耳にはサラブレッドの感情が最も表出されると言う事を、ジョッキーなどはよく話ますよね。
気になる方へ耳を向けるとか、怒ると耳を絞るとか。

・視界範囲がほぼ360℃
これまた天敵の接近や、周りの状況を把握するのに適している進化でしょう。
これによって馬群の中でも、状況判断が出来るのかも知れません。
馬群に隙間が出来た瞬間に、馬も自らそこへ向かうのは、よく見かけますし。
人間は視界が狭いですから、体か首を見たい方へ向けないといけません。
横断歩道も右・左・右と確認作業が要りますが、馬にはそんな作業は不要でしょう。
360℃と書きましたが、馬は自分の真後ろだけは見えないらしいです。
日本の馬は、真後ろに立たれると尻っぱねして攻撃する事が多いですよね。
「オレの後ろに立つんじゃねー!バキッ」って事でしょうか。死角に入られると嫌なのかも知れませんね。

・鼻が大きい
これも勿論、天敵から逃げる為に走る。それには沢山の空気を吸う必要があるからだと思われます。
鼻は馬の体の一番先にあるので、私にはレーシングカーのエアダクトのように映ります。
極めて効率的に酸素を取り込む様に出来ているなと感心します。

多分、私よりも皆さんの方が馬体学は詳しいでしょうから、
まだまだ馬の体で、天敵から身を守る為にある器官を、他にも思い付かれるでしょうが、
私が知っているのはこのくらいです。
それでも、十分に馬体が天敵から身を守る為に、多くの進化を遂げていると私が考えているのは伝わっただろうと思います。

---つづく---

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  • 星星星さん

    hajacoさん、いいね!ありがとうございます。

    2014/08/28 22:48 ブロック

  • hajacoさんがいいね!と言っています。

    2014/08/28 21:44 ブロック