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2014/08/28 19:41
馬体と内面のリンク (臆病3)
馬体が、いかに天敵から身を守るための構造をしているのかを
脚、目、耳、鼻などを、例に挙げて考えてきました。
そこまでして天敵から身を守りたいのかよ!
と、私も考えなくもないですが、自然界というか、野生は、そこまで厳しいのでしょうね。
脚が遅かったり、目や耳が良くなかった馬の祖先は、天敵に食べられてしまって、
子孫を残せなかったと言う事だと思います。
アフリカの原住民も凄く脚が速くて、驚異的に目と耳が良いと、TVで観た事があります。
それからすると、日本人は、背が小さく、その割りに頭は大きくて、手先が器用ですから、
ガラパゴス諸島の様な独自の進化を辿った動物の様な、島国に隔離された種族という存在なのかもしれません。
競走馬も、牡馬の場合は、脚が速くないと子孫を残せないですから、そういう面では野生に近い淘汰のシステムかも知れないですね。
馬体には天敵から身を守る機能が満載でした。
しかし、その機能を活用しなければ意味がありませんから、今度は、馬体機能を活用する、馬の内面を考えてみます。
・狭い場所は嫌がる
コレに関しては、自信を持って断言はできないですが、狭い場所に押し込められると
得意の速い脚で天敵から逃れる術を失う訳ですから、それに恐怖を覚えるのかな?と想像します。
人間で言うところの、閉所恐怖症ですかね?
そもそも馬の祖先が草原を棲み家に選んだのは、広くて走り易いから、天敵から逃れるのに適しているという理由でしょう。
・初めての場所は警戒する
馬は環境の変化、中でも、初めての場所を異常に警戒する事が多いようです。
そりゃ、初めて行く場所ですから、どこに天敵が潜んでいてもおかしくない訳で、警戒するのは当たり前ですよね。
逆に、馬は帰巣本能が強いらしいです。安全確保の為のものでしょう。馬運車が苦手な馬がいるのも肯ける様な気がします。
日本人なら新宿歌舞伎町を深夜に独りで歩く様な、そんな気分でしょうか。
・初めての人間を警戒する
コレは馬だけに限らないかも知れないですね。
馬としては、近付いてくる、あの見知らぬ動物は天敵じゃないのか?そんな警戒をしそうです。
逆に、見知った人間なら、馬はとても賢い動物ですから、そんなに警戒しないでしょうね。天敵でないと理解できれば、穏やかな対応をしてくれる馬が多そうです。
人間で例えるなら、コレは人見知りでしょう。
馬は内面も天敵から身を守る為の警戒で、充満していると言えると思います。
きっと、馬だけでなく、ほとんどの草食動物が、そうであるのでしょう。
草食動物とは全く違いますが
昔、ザリガニを池で獲ろうとした時に、私が池に網を入れようとしただけで、凄い勢いでバックして逃げられた経験があります。
きっとザリガニも、天敵を常に警戒して生きているのでしょう。
---つづく---