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2014/11/05 06:57
スピルバーグ 3(レース間隔)
次に、(古澤氏の信者さんにメッセージにて、ご指摘されていた)レース間隔の話をします。
スピルバーグのベストパフォーマンスと見られる2つのレースには共通点がありました。
メイSは、約5ヶ月振りのレース。
毎日王冠は、約4ヶ月振りのレース。
つまり、スピルバーグは数ヶ月レース間隔が開くローテが得意な様です。
そして、それは重賞ではサラブレッド全体の傾向としても、同じ様です。
(※データ画像参照)
上の2つの表が種牡馬全体の傾向で、重賞ではレース間隔10〜半年が良いのが分かります。
(※メイSはOP特別ではありますが)
一応、ディープ産駒の傾向も調べましたが、全てのレースと重賞では、そんなに違いは無い感じでした。
もしかしたらディープ産駒自体は、重賞で間隔開くローテは、少し苦手かも知れないですね。
では、何故、種牡馬全体の傾向で、レース間隔が開くのが重賞では良いのかと言いますと、
・第一に、G1級の馬が、休み明けでトライアル重賞を勝つ事が多いから。
これは当然として、次の理由は、
・第二に、日本の重賞は殆どが芝レース。
よって道中で矯めて終いの上がりを活かすのが基本。
ダートや条件戦以上に、上がり自慢の馬が昇級して来て集まるのが重賞であり、
そこで行われるのは、やはり、矯めての速い上がり勝負。
それって、そのまんまスピルバーグ、引いてはディープ産駒の得意な展開という事になる。
確かに休み明けだから、仕上がりは重要だとは思います。
でも、ディープ産駒の場合、だいたいが好走するパターンなんて、スローペースの上がり勝負なんですから、仕上がり7分だってそんなにパフォーマンスには、違いはなさそうです。
そして、種牡馬全体と言う意味でも、今の時代は、殆どの有力種牡馬がサンデー系ですから、
サンデー系も無論、スローペースの上がり勝負が得意な展開な訳で、全体傾向が重賞では間隔開いた馬が良いのは、おかしな事では無いと思います。
一応、サンデー産駒デビュー以前のデータを見てみましたが、この(1993年以前)時代というのは、
平場のOPという叩き台があり、重賞出走頭数、出走馬のローテ比率なども、細かい部分は私には分からないので、難しいです。
ですが一応、少しだけ間隔10〜半年より、5〜9週が良い成績になっていました。
・第三に、調教技術の向上だったりが考えられますが、この辺は比較できるデータや裏付けも無く、なんとも言えません。
しかし、デュランダルの様な、休みを挟んで直接G1に出走して、圧倒的な上がり脚で勝ち負けする馬が出現しだしたのは、現代競馬ならではかも知れませんね。
(そのデュランダルもサンデー産駒な訳ですが、、、)
---つづく---