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2015/01/31 20:53

ディープインパクト産駒(G1勝ち編11)

ジェンティルドンナの勝った2014年有馬記念には、ディープ産駒にとっては別の側面もありました。

それは同じディープ産駒牝馬が、ラキシス6着、デニムアンドルビー9着、ヴィルシーナ14着、
と3頭も出走していましたし、
ディープ産駒牡馬も、ラストインパクト7着、トーセンラー8着、サトノノブレス11着、と3頭出走していました。


先ず、牡馬から。

ディープ産駒は、牡馬よりも牝馬が柔軟性が高いのでG1で、より”凄い速い脚が使える”可能性が
高いという理由で優位なのでした。
ですから当然、スローの33秒台の上り勝負になった2014年有馬記念では、牡馬の最先着は7着止まりで、
牝馬からは優勝馬が出ました。

ディープ産駒牡馬は得意のスローの33秒台の上り勝負になったら牝馬に勝たれ、
そうならなければ他種牡馬の産駒に勝たれる。
どっちに転んでも負けてしまう運命の、生まれ付き詰んだ状態に近い存在です。

でも、ちょっと寄り道して牡馬3頭の有馬記念での評価を比較をしてみましょう。


ラストインパクト 牡馬4歳

トーセンラー 牡馬6歳

サトノノブレス 牡馬4歳


この3頭には、■斤量、■マイル、■牝馬、■3歳春、■当日33秒台、
全ての補強要素が有馬記念では無かったです。
よって、ディープ産駒が好走する為の用件「スローペースで上り33秒台以内の切れ味勝負」が
絶対に必要なパターンになります。
(どうせその用件下ではディープ産駒牝馬には勝てないのですが)

ですから、「スローペースで上り33秒台以内の切れ味勝負」の場合に、
どの馬が一番良いのかを判断すれば良いです。

牡馬3頭で最初に消えるのは、サトノノブレスですね。
この馬は適性的にディープ産駒とは真逆ですからスロー展開では駄目です。

比較するのは残り2頭。

ラストインパクトは、微妙な適性で京都記念と松籟Sを勝った時の上りが33秒台で切れ味抜群なのはそうですが、
その時の位置取りが先行してのものなんですよね。これは少しディープ産駒としては違和感があります。
そして金鯱賞と小倉記念を勝った時は、上りが34.6秒の差し・追い込み。
勝つレースは基本的にスローペースですが、金鯱賞では平均ペースでも勝っている。
結論としては、ラストインパクトは少し切れ味が劣るディープ産駒というのが正しいと思います。
牡馬なので柔軟性がディープ産駒としては低く差した場合は、切れ味が0.7秒程度劣るのでしょう。

※余談
このラストインパクト。牡馬版のジェンティルドンナとも言えると思います。
もし牝馬だったら、柔軟性がUPして先行しても追い込んでも33秒台以内の上りを出せる馬=ジェンティルドンナになるという訳です。

トーセンラーは、勝つ時はスローペースを上り33秒〜34.1秒辺りで差すので、
ラストインパクトよりはやや切れ味が高く、よりディープ産駒らしい適性。

しかし、ややこしいのがラストインパクトは4歳で、トーセンラーは引退を間近に控えた6歳。



馬齢・季節   学年

2歳夏     小学生
2歳冬     中学生
3歳春     高校生
3歳冬     大学生
4歳春     社会人一年生
4歳秋     25歳
5歳春     28歳
5歳冬     30歳
6歳春     32歳
6歳冬     34歳




人間年齢に直すと、ラストインパクトが26歳くらいで、トーセンラーが34歳くらい。
スローの上り勝負では柔軟性が重要ですから年齢が若い事が大事なんですが、
柔軟性は完全にラストインパクトが優位です。

本来の馬の個体の適性ではトーセンラーですが、年齢ではラストインパクト優位で、どちらも一長一短。
挙句に、両馬の実力、実績、調子も、凄く拮抗しています。

ラストインパクト: 京都大賞典1着 → 金鯱賞1着 → 有馬7着

トーセンラー  : 京都大賞典3着 → マイルCS4着 → 有馬8着


こうなるとどちらが上かの判定は無理ですね。結果は7着と8着でした。
(結局、牝馬に負けるのですから判定する価値もない比較ですが)



ついでですから、サトノノブレスの柔軟性の話も書きます。

---つづく---

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