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2015/02/05 23:12
ディープインパクト産駒(G1勝ち編17)
脱線ついでに、闘志型で牝馬はG1でチャンスが少ないステイゴールド産駒の話とリンクさせましょう。
何故、闘志が大盛な種牡馬という意味では同じ筈の、タニノギムレット・スペシャルウィーク・クロフネ・ステイゴールド、ですが
先の3種牡馬はフィリーサイアーになり、ステイゴールドは逆に牡馬にG1活躍馬ば多いのかと言うと、
理由は2つで、
3種牡馬は、マイル重賞を逃げれる程のスピードを持っていて、アメリカ系程ではないにしろ、
スタートから全力で走るタイプなのに、ステイゴールド産駒はスタートはのんびりなタイプ。
もう1つは、生まれ持った体格の遺伝。
ステイゴールド産駒は全体的に馬体が小さく、牝馬は更に小さいのに対して、
3種牡馬の代表産駒を見れば、
ウオッカ 490キロ
シーザリオ 450キロ
カレンチャン 470キロ
シーザリオは小さい部類ですが、それでも致命的ではありませんし早めに引退していますが
その後、少し増えて行きそうな感じの馬体重の動きです。
(スペシャルウィーク産駒ブエナビスタも近い体重でしたから、
逆に3種牡馬の中ではスペシャルウィーク産駒からは
牡馬G1活躍馬が出易いとも言えます)
この様な理由からです。
馬体重の理由をディープ産駒牝馬でも考えると、ジェンティルドンナは470キロ。
これなら問題ないでしょうね。
逆に、ディープ産駒牝馬でも最強馬なのでは?と一時期噂されたジョワドヴィーヴルが420キロで、結局2歳G1しか勝てなかったのも、偶然ではないです。
(※詳しくは、以前の日記、2014/10/23「レッドリヴェール(闘志全開血統の牝馬の性」に書いているので参照して応用して考えてください)
タニノギムレット・スペシャルウィーク・クロフネの3種牡馬の話に戻りますが、
あり過ぎた気性難が丁度良くなると、スタートから暴走しなくなるので、
結果としてラストスパートが出来るようになります。
気性的な難点が取り払われる事により、日本の芝競馬で有利な、終いの脚を手に入れられるのですから、牝馬に活躍馬が多く生まれるのはある種の必然なのです。
本来、3種牡馬の産駒は牡馬も凄い終いの脚を秘めています。
しかし気性的な問題で折り合いを欠くので、その脚は使えない。
でも牝馬なら気性が丁度良くなり、秘めた末脚を発揮できる。
これが3種牡馬の産駒に牝馬の活躍馬が多い理由なのです。
あとはディープ産駒牝馬の話に戻って、以前書いた気もしますが、牝馬限定のG1の事に触れます。
牝馬限定のG1は、比較的緩いペースのレースが多いです。
牝馬の場合、スタミナの問題で、仕掛けを騎手が遅くしがちなので、
よりスローの上り勝負に適性が高いディープ産駒に有利になり易い。
だから、G1では牝馬に片寄る面があるという事です。
ディープ産駒がフィリーサイアーという話をまとめます。
よりディープ産駒の持ち味である柔軟性が高くなるのが牝馬で、
牝馬限定G1は、ディープ産駒得意の展開になり易いからとなります。
最後に
最初に書きました日本の芝競馬の構造を思い出してください。
その一段高い観点からディープ産駒が何故フィリーサイアーなのかを見てもらうと
日本の芝競馬が根本的に持つ特徴の上に、ディープ産駒や牝馬の柔軟性といった要素が、
適性として有利になるので成り立っている事が理解して頂けると思います。
ディープ産駒のG1での勝ちパターンは、スピルバーグ以外は全て網羅できたつもりです。
私の中ではディープ産駒をG1で評価する場合、今後も99%近い確率でここまで説明した事が
通用すると考えていますし、確信に近い自信もあります。
でも、だからと言って私が当たるのか?と、問われれば、実際には不的中の山を築いている訳で、、、、
有馬記念も偉そうに講釈を垂れてますが、私は馬場を見て上がり33秒台が出辛いならと
ディープ産駒は予想の最初に全消ししています。
しかし、結果は無残にも超スローで上がり33秒台展開でしたね。
競馬にはペース予想という丁半博打的な部分もあります。
---おわり---