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2019/03/11 18:11
ノーザン外厩成績考察?の1?騎手&人気別編?
俺プロ公認予想家の芹沢瞭プロが日記に上げてくれているノーザンファームの外厩利用馬の出走成績を集計してみましたシリーズ第3弾。
今回は騎手&人気別の傾向を探っていきたいと思います。
最近の傾向としてステップレースでのノーザン生産馬の対決を避ける使い分けや、レースでルメール騎手が乗ってくれそうだから使うとか、乗ってくれないから違うレースに回す等、トップジョッキーの都合に合わせてローテーションを決める事が増えてきています。こうした環境の中で、ノーザン外厩を利用してきた馬の中でトップジョッキーを配置してきた場合は勝負掛かりと言えるのではないか、馬券的に儲かるのではないか、調べてみました。
今回は外厩日記公開?3月2週目までの9週分のデータを使用しています。
上の画像が騎手別成績データ、下の画像が人気順別成績データです。
・ルメール騎手 単勝回収率42% 複勝回収率75% 騎乗数58回
騎乗回数トップはやはりルメール騎手。平均単勝オッズ3.4倍となっており、常に騎乗馬は上位人気に推されています。
今年もリーディングの上位に位置し、今や押しも押されもせぬトップジョッキーですが、今回の集計期間中の馬券的な回収率は冴えない数字となりました。
原因についてですが、ルメール騎手がこの期間不調だったと言えると思います。昨年までのデータと比較していきます。
2018年トータル 単勝回収率81% 複勝回収率86%
2019年1月?現在 単勝回収率50% 複勝回収率81%
比べてみると複勝回収率に大差はありませんが、単勝回収率が50%と低い数字となっています。実はルメール騎手、昨年の1月?2月も単勝回収率51%と不調で、更に言うと通年騎手免許取得以降、毎年1月?2月になると回収率を下げる傾向が出ています。というわけなので、外厩馬での成績が良くないのも、この時期としては仕方ないのかもしれません。ただ、外厩利用馬とそれ以外の騎乗成績を比べて、特別成績が上がったりする傾向が全くないので、外厩利用馬にルメール騎手だから鉄板、という事は無いようです。
・デムーロ騎手 単勝回収率76% 複勝回収率86% 騎乗数23回 ※連対率56.5%
次に紹介するのはデムーロ騎手。デムーロ騎手も単勝、複勝共に100%越えとはなりませんでしたが、デムーロ騎手で特筆したいのが連対率の高さと騎乗数の少なさ。デムーロ騎手は昨年リーディングでも2位に入ったように現在もトップジョッキーの一人ですが、外厩利用馬の騎乗数23回は、ルメール騎手の騎乗数58回に比べると半分以下と少ないです。しかし、騎乗機会は少ないですが、その中で高い勝率、連対率を誇っています。馬券の買い方次第でプラスに出来る成績と言えます。オススメは馬連。デムーロ騎手の馬から上位人気4頭に流した場合の馬連回収率は144.9%という数字を叩きだしています。
デムーロ騎手の騎乗機会が少ない理由ですが、彼の騎乗スタイルは、スイッチの入っている時は馬の実力最大限まで引き出す一方、無理と思えばあっさりあきらめて追うのをやめる面があります。また、全力を出した時の馬への負担が大きいのか、お手馬が故障で離脱というケースが多い、という指摘もあります。
ノーザンとしてもこうした面を考慮してのこの騎乗数なのかな、と思います。外厩利用馬といえば基本休み明けの馬なので、中途半端な状態でデムーロ騎手を乗せれば、結果も期待できない上に怪我のリスクが高い。だからデムーロ騎手を乗せる時は、十分に仕上がっていて、なおかつどうしても結果を出したい時に使う「切り札」的な存在なのではないでしょうか。
馬券的な妙味を考えれば、エースのルメールよりもジョーカー(切り札)のデムーロが狙い目でしょう。
?の2に続く