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2013/05/12 00:28
J1/浦和vs鹿島
Jリーグは今年で20周年。5月15日を前に行われた第11節からはこれを記念しての試合が行われていく。
中でも「浦和レッズvs鹿島アントラーズ」。Jリーグの歴史を綴るに相応しいこの両チームの対決を、Jリーグが代表に選定してのアニバーサリーマッチと銘打って浦和のホーム・埼玉スタジアムで行われた。
天候は生憎の雨に見舞われた埼玉スタジアムだったが、両チーム選手同士のマッチアップは試合を通して激しく、決定機も多く展開された。
それを象徴する存在だったのが、今年鹿島から浦和に移籍してきた興梠。
古巣対決なもればどんな選手でも一際存在感を放つ場面は今まででもいろんな選手を見てきた。この彼も感情的なプレーはさほど見せるタイプではないと見ていたが、早々と警告を提示される程この対戦相手、記念試合に対する意気込みが見てとれた。
試合は後半に鹿島が先制。9試合負けなしの好調さを見せ付けたかと思えば、浦和もCKからすぐさま同点に。記念試合に相応しく、期待通りの白熱した「サッカー」が披露されていた。
しかし、浦和の2得点目。この試合の主役・興梠がゴール。この試合でこの場面でこの選手が決める辺りは、筋書きのないドラマとしては素晴らしいプレー。その半面、リーグとしての課題も示されたようなシーンだった。
興梠が決めたポジションはオフサイドポジション。実に近年で珍しい副審の明らかなミスジャッジ。当然その場でリプレイ画面を見た鹿島の選手は納得が行かない。意義を申し出た一人、また一人と警告が提示されていく。このシーンをきっかけに鹿島は結局敗れる事に。
主審や副審と言えどミスはするモノ。今回のケースは世界レベルで見てもきっとまれなケース。しかし、やはり審判団としても更なるレベル向上を、20年を迎えたリーグと共に切に願いたくなった次第。
試合終了後に勝利した浦和の今や恒例行事(?)選手達はお手製のTシャツで整列し、サポーターと共に勝利を分かち合う。
「20周年!Jを世界最高峰リーグにしよう」。
1万試合を到達した日本サッカーリーグ。課題もある中で、これからもやはり見続けたいと確かな期待を抱かせてくれた試合だった。