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2013/05/18 20:09

J1/大宮vs湘南

J1リーグも今日で3分の1が消化する。予想以上に苦戦しているチーム、予想以上に大躍進を遂げているチーム。特に後者の代表格を挙げるならやはり大宮アルディージャ。前節黒星を喫したものの、現在首位のその力をホームで示せるか。湘南を迎えてNACK5スタジアム大宮で試合は行われた。


試合は大宮が幸先良く先制する。クロスを中央に折り返したところにズラタンが合わせた。カウンターが武器の大宮ではあるが、それだけでは首位には立ってはいないだろう。相手がルーズなところを逃さずきっちり決めていく、先制点を取って主導権を握っておく。大宮にとっては理想通りの展開。


試合は湘南が同点に追い付いて降着状態が続く。試合も残り15分余り。大宮は交替カードを切る。28番・富山貴光をピッチへ。

GWの最終日に行われた広島との一戦。ルーズボールに飛び込んだ大宮の富山と広島GK増田。富山の方が先にボールに触れ、大宮に勝利をもたらす決勝ゴールを決める。しかし、両者は脳震盪で気を失う。富山は3ヵ所程のケガを、増田に至っては一時記憶喪失になる程の激しい衝突となってしまった。20分近くの中断でピッチに救急車を要請するまでの事態に。

ここからの両チームやサポーターの対応には多くのサッカーファンと同じく称賛の一言。搬送される増田に対し、広島サポーターだけでなく大宮サポーターも増田コール。両選手、勇気ある決死のプレー。試合が終了した後は真っ先に広島の選手達は大宮サポーターの前まで行き一礼。中断中も多くの観客が立ったまま両選手の無事を見守っていたのも拝見。その光景には一人の人としてもこみ上げるモノのがあった。
Jリーグが長年に渡って受け継いできている「フェアープレー」の心情は確実に繋がっている事が嬉しかった次第。「吹っ切れた感じでやってやろうという気持ち」で今回の帰戦でピッチを掛けていた富山にはやはり拍手だった。


試合は大宮が見事なダイレクトパスの連続から勝ち越しゴールを奪いそのまま勝利を収める。内容が悪くもリーグ制覇には勝ち切る事が何より。大飛躍を遂げているのは偶然ではない確かな力を大宮が示した試合だった。

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