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2013/05/26 11:07
CL決勝/B.ミュンヘンvsドルトムント
史上初のドイツ勢対決となった今年のサッカー・欧州チャンピオンズリーグ決勝。
サッカーの聖地イングランド・ウェンブリーにはバイエルンの赤とドルトムントの黄で両サポーターが完全に「ドイツサッカー」のスタジアムを作りあげ、最高峰の舞台が整っていた。
タレント豊富なバイエルンと若さのドルトムント。しかし、歴史の差を全く感じさせない試合。攻守の切り替えが速く、噛み付き合うと言う表現でも言い過ぎではなかっただろう。
前半は両GKの活躍の一言に尽きるか。バイエルンのノイアーとドルトムントのヴァイデンフェラー。前者は足先なら、後者は顔面で。1点が重いサッカーにあって両GKが極限の集中力を魅せ付けてくれた前半だった。
先制はバイエルン。リベリとロッベンの鮮やかな連携からゴール。前者の相手を上手く引き付けるドリブルに、後者の強力な体幹を生かしたグラウンダーのクロスボール。上手いだけでは片付けられない、「個」を生かしこじ開けての先制ゴールだった。
先制され気を付けなければならない時間帯だったドルトムント。しかし、直ぐ様同点に。PKを確実に決めて追い付く事に成功する。
後半には接触プレーで途切れる場面もあったが、激しくもファールが少ない試合。前半ロスタイム無しがその象徴。
一つボールを失えばゴール前のシーン。1対1で奪い切る場面も多い。それだけ両チームの運動量には脱帽。でも、さすがにそこは人間。先に足が止まって来たのはドルトムントの方だったか。
優勢な気配をモノにしたのはバイエルンだった。
アリアン・ロッベン。今やオランダの至宝。試合も終盤なのにも関わらず、疲れを感じさせないスピードに乗った中央突破から決勝ゴール。W決勝で敗戦、去年の同じ舞台ではPK失敗で戦犯にもさらされた選手がビッグイヤーを獲得のヒーローに。なんともドラマチックな結末だった。
試合は2-1でバイエルンが勝利。トロフィーを高々に掲げ笑顔が弾けるバイエルンの選手やサポーター。それに拍手を贈り死力を尽くして戦った事を物語るドルトムントの選手、そしてサポーターの涙。
現代サッカーの「最高」を見せてくれた両チームに迷わず拍手。