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2013/07/13 21:47
J1/名古屋vs鳥栖
今日は各地で第16節。
一週間で3試合目。しかもこの夏場。今度の水曜日にも試合が予定されているだけに、選手達にとってはコンディション調整は言うまでもなく簡単な事ではないところ。観る者としては頭が下がる思い。
名古屋と鳥栖が対戦。順位的にも二桁順位で同じというところではライバルになるか。是が非でも勝って相手を突き放したいところ。その気持ちが試合全面に出ていたのはサガン鳥栖の方だった。
去年昇格組でありながらリーグ4位。ユン・ジョンファン監督が率いる鳥栖の真骨頂は「ハードワーク」。この試合で名古屋に先制を許すが、前半の内に追い付く。守備も攻撃も連動。運動量で圧倒し、終始鳥栖がペースを握り後半へ。
前半から体が重く、GK楢崎のビッグセーブで難を逃れるのが精一杯の名古屋。いつ逆転されてもおかしくない展開。しかし、「個」が強みで1点をもぎ取るのも名古屋。
ドリブルで中に切れ込み田中隼磨がシュート。ゴールネットを揺らす。でも、得点者は玉田。世界的にも珍しいであろう半身になりながら、左足でコースを変えてGOAL。内容が悪い名古屋にとって貴重なゴールを「エース」の玉田が決めた。
しかし、鳥栖も直ぐ様頼れる「エース」の活躍で同点に追い付く。
FW・豊田陽平。フィジカルの強さを生かしたヘディング、ポイントに合わせる巧みな動き出し等を武器に今年もサガンを引っ張る。代表入りも期待される元名古屋のFWに決められ、名古屋はまたも追い付かれる。
試合も2-2で終盤。ホームで勝ち切りたい名古屋はお決まりのパワープレーに。長身FWケネディと攻撃センスが光るDF闘莉王の2トップを並べ「1点」を決めにかかる。
前線に蹴りこまれたロングボールがルーズボールに。闘莉王がこれを胸トラップのパスで繋ぐ。そこに飛び込んだ藤本がGOAL。背後からクリアーしようとした相手選手の足が彼の喉辺りを強打。決死のプレーで決め切った藤本のゴールが決勝弾。下位定着から逃れる為にも勝ち点3が欲しかった名古屋が接戦を制した。
命からがらで勝利した名古屋。内容は誉めれたモノではないだろうが、自分達のストロングポイントを生かした「攻撃」で勝った事は何より。
相手の倍近くのシュート数が象徴するように、ハードワークからの「攻撃」で魅せた鳥栖。あの形はきっと今後も観る者に何かを伝えていくことだろう。
3-2。この夏場に5ゴールで白熱の試合を見せてくれた両クラブに拍手。